かんとこうブログ
2020.10.05
8 月の小休止から 9 月は回復へ・・消費動向調査 結果
今日は10月2日に発表された内閣府の消費動向調査の結果をご紹介します。この調査は毎月実施しているもので約 8400 世帯を調査対象としています。この8月分は 9 月9 日にこのブログでご紹介しました。
調査項目は、5 つの質問( a)暮らし向き、b)収入の増え方、c)雇用環境、d)耐久消費財の買い時判断、e)資産価値)に対し、①良くなる、②やや良くなる、③変わらない、④やや悪くなる、⑤悪くなると言った5つの選択肢から回答するものです。それでは早速2020 年の 3月~9 月までの推移を見てみましょう。
8月は5月から7月まで続いた改善傾向がわずかとは言えまた下降してしまいましたが、9月はしっかりと改善されました。意識指標の中でも雇用環境を除き3月の水準を上回っています。
ただし、指数の数値は依然として低水準であり、9月の消費者態度指数 32.7 というのは、 まだ決して高いとは言えません。この数値は、先ほどの選択肢毎に決められた点数と回答率をかけたものの合計です。 「良くなる」は 1.0、「やや良くなる」は 0.75、「変わらない」は 0.5、「やや悪くなる」は 0.25、「悪くなる」は 0 を、回答率にかけたものです。全員が「やや悪くなる」と回答すれば指数は25.0になりますから、今はそれよりも少し良いという程度です。
このことは過去13年ほどの消費者態度指数の推移をみてもらえればわかります。
この消費動向調査は、冒頭述べたように( a)暮らし向き、b)収入の増え方、c)雇用環境、d)耐久消費財の買い時判断、e)資産価値)の5項目について調査しており、それぞれの指数もグラフ化されています。今までは、それらを総合した消費者態度指数のグラフだけお見せしていたのですが、今日は5項目の推移についてもお見せします。
この調査では、先に挙げた 5 項目以外に来年の物価の見通しも聞いています。
消費動向調査の結果をみてみました。8月に小休止した消費者意識の回復傾向は、再び回復に転じました。このまま感染が小康状態から収束に向かい経済と消費者意識が回復を継続していければよいと思いますが、やはり鍵は感染状況になると思われます。
本日表やグラフを引用した報告書は以下からご欄になれます。