かんとこうブログ
2021.03.02
日本の自動車メーカー1月の生産台数・・国内はすべて前年割れ
2月25日に日本の自動車メーカーの生産台数が一斉に発表になりました。予想されたように、1月の生産は低調に終わり、国内生産についてはすべてのメーカーが前年同月比を下回りました。それではいつものように各社の国内と世界の生産台数と前年同月比の推移を見ていきます。グラフは前年同月比について縦軸をそろえていますので、横に比較ができます。
トヨタ、日産、ホンダの3社ですが、前年同月比が100%を超えたのはトヨタと日産の世界生産だけでした。トヨタの海外生産台数としては過去最高の台数だそうです。生産台数についてはすべてのケースで前月を下回りました。
スバル、マツダ、三菱の3社では、前年同月比で100%を超えたケースはありませんでした。ただし、三菱は台数、前年同月比とも国内、世界の両方で前月よりも改善しています。
ダイハツ、スズキの2社については、すべてのケースで前年同月比を下回りました。ただし、ダイハツの世界生産については、台数および前年同月比ほど前月を改善しています。
気になって、それぞれの前年同月比ではなく、前々年同月比を調べてみました。一番右のグラフがそれです。前々年同月比では、スバルとトヨタの世界生産が100%を上回っていました。スバルの1月の世界生産は、大きく落ち込んだように見えますが、これは前年同月の生産が際立って多かったためかもしれません。
全体を再度眺めて印象的だったのは、三菱が長い低迷を抜け出しそうになってきたのかということでした。緊急事態宣言の影響もあり、1月の生産は低調におわり回復基調が停滞を余儀なくされました。感染者が減少してきた2月の生産に期待したいものです。