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かんとこうブログ

2022.07.05

現在のコロナ感染状況を世界と比較する

 

ここへきて、感染拡大傾向が明らかになってきました。今日は、現在の状況を欧米と中心とした外国と比較して状況を評価してみたいと思います。最近1週間の人口100万人あたりの新規感染者数と死亡者数から見ていきたいと思います。データ引用元は、札幌医科大学コロナ特設サイトです。https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/index.html?n=j&s=y&f=y&y=0&p=1

現況世界的にも感染は拡大傾向であり、日本の現況は欧米よりは感染者数は少ないものの、他の地域と比較するとすでに感染者数が多めになっています。また増加の割合も先週比で約1.4倍とかなりの数値です。一方死者数はどうでしょうか?

ここでも死者数の数については新規感染者と同様、欧米よりも高め、他の地域よりも低めではありますが、一方日本の死者数増加率の高さ(先週比で約2倍)が気になります。

次にOur world in Dataからコロナ禍の最初から現在にいたる全期間を通じた経過を見てみたいと思います。https://ourworldindata.org/coronavirus

ここもあくまで欧米との比較になりますが、▲の頂点が日本の辿った軌跡です。明らかに全期間中を通じて現時点も含め、毎日の100万人あたりの新規感染者数が少ないと言えます。次に感染者に対する死亡者の割合を見てみます。

このグラフでも▲の頂点が日本のデータの軌跡を示していますが、日本の感染者に対する死亡者の割合は、現時点も含め全期間にわたり欧米および他の地域に比べて低いと言えます。

こうしたデータに対し、入院者数(その時点で入院している感染者の総数)のデータは少し傾向が異なります。人口100万人あたりで規格化しいないこともありこれまでとは異なる様相です。 

ここでも▲の頂点が日本の軌跡を示していますが、昨年以降は日本の総入院者数は、世界的に見ても多い数になっています。昨年の第5波、および今年の第6波に関して言えば、さすがにアメリカよりも少ないものの、ヨーロッパ諸国よりも多い人数になっています。日本の人口あたりのベッド数は世界一多いのに、コロナの入院可能ベッドは少なくすぐに医療が逼迫すると言われてきたのがうそのようです。ヨーロッパ諸国の人口は最大のドイツでも約8400万人程度で、イギリス、フランス、イタリアでも6000万人台で日本の約半分ですので割り引いて考えなければなりませんが、それでも想像していた以上に入院者がいたことに驚きを隠せません。

話が横道にそれましたが、これらのデータから見ると、日本がこれまで欧米に比べて比較的うまく対処してきたし、現在についても感染者数は欧米に比較してまだ少ない状況であり、これまでの感染拡大期に比べてもまだ多いとは言えない状況です。がしかし、第6波の入院者は世界的に見てもかなり多いレベルにあったことがわかりました。現在感染の主流になりつつあるのはオミクロン株の変異種BA.5です。このままいけば再び第6波のように入院者が増える可能性もあります。現在は選挙戦のまっただ中で、政治家は行動抑制など眼中にないでしょうが、3年続けて感染拡大の夏とならないよう国民ひとりひとりで感染対策を維持すべきと思います。

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