8月30日に日本の自動車メーカーの7月度生産台数が発表になりましたので、その内容をご紹介します。各社の前年(2021年)同月比(左)、前々年(2020年)同月比(右)のグラフを示します。
これらの中で、2019年の月平均生産台数を回復していると明確に言えるのはトヨタの世界生産だけです。トヨタは国内生産台数においても2022年において2019年の月平均に接近したことはありましたが、平均としては全く届きません。日産、ホンダは国内、世界とも2019年の平均には遠く届いていません。
これまでの各メーカーに比べて、軽四輪主体2社はコロナ禍の中でも健闘してきており、ともに国内生産台数は2019年の月平均とさほど遜色がありません。ただし、世界生産となるとインドに大きな生産拠点をもつスズキの生産台数レベルの高さが際立ちます。2022年に限定してもスズキの好調ぶりは変わっていません。
以上、2019年の月平均生産台数と比較してみると、前年同月比の数値とは少し異なる様子が見て取れます。いずれにしても、日本の自動車製造業が2019年以前に水準に戻るにはまだ時間がかかりそうです。