このクルマの開発にあたっては、「このままではクラウンは存続できない」という強い危機感があり、そのためにこれまでとは違った形でのクルマ作りが進められたようですが、今日はそうした開発者による説明ビデオの中から塗装に関係する部分をご紹介したいと思います。
あとでお見せしますが、今回のクロスオーバーには12色が用意されていますが、その中で最も異彩を放っているのがプレシャスレイというイエロー系の色ではないでしょうか?通常こうした新色を開発するには、実際の塗料を試作し繰り返し確認しながら作りこんでいくのですが、今回はLEDウオール(下図の右の写真)という大型のディスプレーを使って、天候や背景などを多様に変化させることで作りこみを行ったとのことです。それが宍戸さんのいうアナログとデジタルの融合であり、「ないはずだった新色の実現」に繋がったと説明されています。
デザイナーの思いが生産に伝わり、関係部署の思いが一つとなってこの大胆なバイトーンが実現された経緯が説明されています。
塗料という面からも見てもこのクラウン「クロスオーバー」は大変興味深い点がたくさんあります。このクルマがさらにどのように進化を遂げていくのか興味を惹かれます。最後に12色の塗色のうち6色を占めるバイトーンカラーの写真(写真はバイトーンも採用!全12パターンの新型クラウンのボディカラーとは | トヨタモビリティ神奈川 (toyota-mobility-kanagawa.jp) から引用させてもらいました)をご覧ください。