お電話でのお問合せはこちら
TEL:03-3443-4011

かんとこうブログ

2022.09.28

8月の業況観測アンケート・・全需要分野前年越えは5月以来

すでに日塗工から業況観測アンケート8月分を受領していたのですが、ちょうどホームページのリニューアルと重なってしまい、あたふたとしていたためこのことについて書くのを失念しておりました。すでに1週間以上たってしまいましたので、情報的には価値が低くなりましたが、個人的な見解も加えご紹介したいと思います。

2021年7月から2022年8月までの各需要分野別売上金額前年同月比の推移の一覧を示します。

8月の売上金額前年同月比は全需要分野で100を超えました。これは今年の5月以来3か月ぶりなのですが、実はその前を探すと、なんと全需要分野がそろって100を超えたのは2019年7月以来でした。コロナショックの2020年はともかく、反動でV字回復が期待された2021年もそろって100を超えることがなく、ようやく今年の2回目を迎えたという訳です。

と言ってもこれは金額の話であって、数量は一向に回復する気配がありません。下のグラフは同じく業況観測アンケート調査結果の表紙に載っている純出荷数量の推移です。こちらは前年比ではなく数量の12カ月の移動平均ですので、見たままがそのまま絶対値としての推移を表しています。

この図で見れば、2022年もさすがに2020年よりは数量が増えてはいるものの、コロナ禍前の2019年には全然及ばないことが一目瞭然です。さらに仔細にみれば、直近の12カ月を見ても数量は減少傾向であることがわかります。

すなわち金額が全分野そろって前年超えをしたのは、原材料高騰によりやむを得ず値上げをさせていただいたことが主要因であって、さらに需要動向指標として重要な数量はむしろ減少傾向であることは、今年に入ってからの傾向には変化がないということです。

金額はもちろん重要ではありますが、需要の増減を測るにはやはり数量の方がふさわしいような気がします。しかし需要別数量については日塗工の塗料製造業業務実態調査を待たなければなりません。2022年度の結果がわかるのは2024年になってしまうのがなんとも残念です。

コメント

コメントフォーム

To top