かんとこうブログ
2022.10.25
米ドル以外の為替レートも大幅円安になっている!?
この頃、対米ドルの為替レートが何十年ぶりの円安になっているという報道が続いていますが、他の通貨に対する為替レートはどうなっているのでしょうか?今日は他の為替レートの推移について調べたことをご紹介します。情報元は1953年以降の為替レートが調べられるFXTOP(下記URL)というサイトです。
https://fxtop.com/jp/historates.php
それでは為替レートの2021年1月1日から2022年10月22日までの推移のグラフを示します。最初は米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフランの4通貨です。
いずれも2022年の3月あたりから急激に円安が進んでいることがわかります。図中の数字は左が2021年1月1日、右が2022年10月22日のレートです。 続いて豪ドル、カナダドル、中国人民元、香港ドルです。
この4通貨も2022年3月まではアップダウンはあるものの、2022年3月以降はかなり急激に円安が進んでいます。続いて、韓国ウオン、台湾ドル、シンガポールドル、タイバーツです。
この4通貨においても傾向は全く変わりません。2022年3月以降は円安が進んでいます。最後にインドネシアルピア、マレーシアリンギッド、ベトナムドン、インドルピーです。
この4通貨も傾向は同じです。すなわち、円安は主要な日本の貿易相手すべての国の通貨に対して進んでいるということにあります。とは言え、円安の進み具合には通貨によって異なっているようでしたので、2021年1月から2022年10画までの間の、為替レートの変動(具体的には対日本円レートの上昇%)を比較してみました。
この間最も円安が進んだのが対米ドルでした。ついで対香港ドル、対カナダドル、・・となります。対米ドルの上昇率(円の下降率)が最も大きいことから、これらの通貨の対米ドルレートはドル高になっているものと想像されます。日本のみならず、韓国、EU,タイ、イギリスなどもかなりドル高が進んでいるはずです。有事の円ではなく有事のドルなのでしょうか?