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かんとこうブログ

2022.10.31

ようやく本格的な回復か?9月の自動車生産

10月28日、国内自動車各社が9月と4-9月の生産台数を発表しました。9月は各社の国内生産、世界生産においてすべての前年比が100を超えました。いよいよ本格的な自動車生産の回復が感じ取れる生産状況となりました。

9月の前年比および前々年比のグラフからご紹介します。(一部は手元集計です。)

実は前年同月にあたる2021年9月は深刻な半導体不足により各社とも生産が落ち込んでいました。昨年の落ち込みもあってか、9月の前年同月比は大きく100を超えた会社が散見されました。しかし、前々年比でみると、あのコロナ第2波直後にあたる2020年9月とさほど変わらない生産台数であることがわかります。

9月の生産台数の発表を、4-9月の合計台数とともに発表した会社も多くありましたので、4-9月の前年比、前々年比もご紹介します。

今年の4-9月の合計台数で見ると、前年同期比がほぼ同じ水準、前々年比が少し多いという結果になっています。これは今年も4-7月の間は、まだまだ低水準であったことが影響しています。ここ2カ月ほどの回復によりようやく昨年並みに追いついてきたというところでしょうか?

過去3年間の月平均台数と9月の生産台数の比較を示します。ここへきてようやく2019年の月平均台数を上回る会社が出てきました。

国内生産台数では、ダイハツとスズキが、世界生産台数ではトヨタと、ダイハツ、スズキが2019年の月平均生産台数を超えました。日産、三菱、スバルの国内生産は2019年の月平均台数に近い数字になっています。世界生産でもスバル、マツダ、三菱は2019年の月平均に近い数字となっています。

継続してデータを取っている各社の生産台数の推移のグラフです。

トヨタは、9月の海外生産、世界生産が史上最高でした。

スバルは、国内世界とも2019年の月平均に近づきつつあります。

軽自動車主体のダイハツ、スズキはともに好調で、国内・世界とも2019年の月平均を上回っています。

以上、長らく半導体を中心とした部品不足により低迷していた自動車生産もようやく本格回復が感じられます。このまま順調に回復してほしいと願います。

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