かんとこうブログ
2022.12.15
経産省10月度確報にみる品種別塗料単価の動向
昨日、日塗工から経産省10月度確報を受領しました。結果につきましては、組合員の皆様にはFAXで送付しておりますが、例月のように確報の品種別出荷数量と出荷金額から計算した品種別単価動向指数をご紹介します
先月上昇したアクリル樹脂塗料(常温乾燥型)とエポキシ樹脂塗料は下降しましたが、先月横ばいだったアルキドメラミン樹脂塗料とアクリル樹脂塗料(焼付乾燥型)は上昇に転じました。。
先月下降傾向だったウレタン樹脂塗料、溶剤系全体、エマルション塗料、水系塗料全体は、水系塗料全体が引き続き下降傾向であるのに対し、再び上昇傾向となりました。
路面標示塗料、その他塗料、シンナーは価格上昇傾向、粉体塗料は下降となりました。
9月から10月にかけての指数値の変化ですが、9月に比べると指数値が上がった塗料の種類が多くなっています。
参考までに原油、ナフサ、ガソリン、灯油の単価推移を示します。(ガソリン、灯油は揮発油税抜きの価格で計算しています。)
ナフサ、ガソリン、灯油は一段落というところでしょうか?しかし、原油は高止まりしそうな感じです。毎回同じことを書いていますが、これらの指数値から見ると、まだ塗料の製品価格への価格転嫁は充分ではないようにも思えます。