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かんとこうブログ

2023.04.05

マスク自由化から3週間・・コロナは増えているか?減っているか?

3月13日にマスク着用が屋内においても個人の自由意志に委ねられるようになってから3週間が経ちました。はたしてコロナ感染者や重症者、死亡者は増えていないのでしょうか?実際のデータで見てみたいと思います。データはいつものように東洋経済オンラインコロナ特設サイト(下記URL)から引用させてもらいました。

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

  

   

   

   

黄色い▼が、マスク自由化開始の3月13日を示していますが、新規感染者数、重症者数、死亡者数のいずれも減少傾向にあります。ところがひとつだけ気になる指標があります。実効再生産数です。実効再生産数は、3月13日以降、徐々にではありますが増加傾向にあり、全国平均では1週間前に1.0を超え、その後も1.0を超えた状態が続いています。

   

この実効再生産数は説明するまでもなく、1.0を超えれば新規感染者が増加、1.0を下回れば減少、1.0であれば増減なしという指標です。今のところ1.0を超えたと言ってもその数値はまだ低いのですが、このまま1.0よりも高い状態が続けば、再び感染拡大の可能性がないとは言えません。

   

この実効再生産数について主要な都道府県の様子を調べてみました。下図に示すように、4月4日時点での実行再生産数では、東京・大阪の大都市圏ですでに1.0を超えていました。黄色い▼で示した3月13日時点からの推移を見ても少なくとも東京、神奈川、大阪、兵庫などは増加傾向にあるように見て取れます。

   

   

実はこれらの都道府県以外でも実効再生産数が1.0を超えている県が8つあります。

    

山梨まで含めた関東地方は、茨城を除きすべて1.0を超えていますので、やはり全体に感染者が増加傾向にあると考えるべきかと思います。実は3月7日時点で実効再生産数が1.0を超えていた地方の県はその後実効再生産数が1.0を下回るようになりましたので、こうした現在の状況が今後どのようになるのか推定するのは難しいのですが、少なくとも関東地方は今後感染者が増加する可能性が高いのではないかと考えています。

  

その理由は、マスクの着用が個人の意志に委ねられて以降、ますますコロナウイルス感染症に対する人々の意識が薄れており、こうして統計に表れる新規感染者の捕捉率がさらに低下しているのではなかと思うからです。そうした中での実行再生産数の増加については気を付けて見ていく必要があるのではないかと思っています。

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