かんとこうブログ
2023.08.14
2024年3月期第1四半期決算発表
先週金曜日で上場塗料メーカーの2024年3月期第1四半期決算が出そろいました。日本ペイントと川上塗料は決算期が異なりますので別途ご紹介するとしてそれ以外の12社の決算について簡単にご紹介したいと思います。決算概要の一覧表をご覧ください。
とても字が小さくなってしまい申し訳ありません。ざっと見て売上高では2社以外が増収で、営業利益では約半数が増益でした。それぞれの結果の要因は、個々の会社の需要分野別、海外/国内比率など売上構成が異なるので一概に言えませんが、思ったよりも会社によって差がついているという印象です。個々の会社の売上高と営業利益の前年比をグラフに示します。
これをさらに、立ち位置を明らかにするために表にしてみました。
増収:減収=10:2、増益:(減益+赤字)=6:6というところでしょうか? このように大きく差別化された理由については、決算短信の業績報告だををみても、海外市場や自動車が回復してきた以外のことはなかなかわかりませんでした。
一方で第1四半期の業界全体の状況としては、経産省確報の数値から判断するに、数量は依然としてコロナ禍前にはもどらず、金額だけがコロナ禍前の水準に戻っているという状況です。(下図、まだ6月は確報値はでていません)
昨年から見た場合には、数量は微減、金額は微増というところとなっています。世界のTOP3企業の決算は全て微増収大幅増益だったのですが、国内メーカーTOP3と同じようにはいかないようです。
各社の今年度末(2024年3月)での売上高の予想金額は全社とも1桁%の増収見込みとなっています。