かんとこうブログ

11月13日まででほぼ日本の塗料メーカーの令和5年度第2四半期の決算が出そろいました。実はまだ1社未発表ですが、いつまでも待っていられないので本日の記事を公開することにしました。

日本ペイントホールディングスを除く売上高等の一覧表です。菊水化学工業は15日午後3時時点でまだ未発表であり収録できていません。数字は各社決算短信からの引用です。

概ね「増収増益」と言って良いのではないかと思います。もう少し細かく言えば「微増収増益」で二桁増益の会社も多く、中には藤倉化成のように倍増の会社もあり、中国塗料や日本特殊塗料のように前年営業利益が赤字から黒字になった会社もあります。これらの数値は第1四半期と第2四半期の合計、つまり上期の数字となります。上期終了時点での売上高と営業利益の前年比％を下図に示します。

発表数値ではありませんが、第2四半期単独の売上高と営業利益を手元計算で求めましたので同様に下図に示します。

上期、第2四半期単独とも傾向はかわりません。昨年の同時期は各社とも原料の高騰で利益が圧迫され、中には赤字になっていた会社もかなりありましたが、それはようやく改善されたため、形としては大幅増益となったものと解釈できます。

最後はいつものように売上高と営業利益の前年比のマトリックスです。

下表は1年前の同時期のマトリックス表ですが、上の表と比べると今年度は営業利益が全般に改善されているのがよくわかります。