かんとこうブログ

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

さて昨年末に、自動車８社の2023年11月自動車生産台数が発表になっていましたので、例月のようにご紹介したいと思います。最初は11月の前年同月比と前々年同月比のグラフです。

10月の前年同月比では、100％を超えなかったのはスズキの世界生産とダイハツの国内、世界生産でした。ダイハツは12月に入り不正試験の問題が発覚し、工場の操業が年末に停止されましたので、12月以降も前年比越えは難しいと思われます。今回の出荷停止がどのくらい長引くのか大いに心配されます。

前々年比で見ると100％を超えなかったのは日産の世界とマツダの国内だけでした。また前年比と前々年比を比較すると各社毎に凸凹があるものの、ほとんどのケースで100を超えていますので、2021年以降基本的には回復基調であると言えます。

また11月の生産台数を過去4年間に月平均台数と比較すると、先月同様ほとんどのケースでコロナ禍のどの年の月平均台数をも上回っていることがわかります（下図）。

さらに言えば、国内生産においては、マツダ以外全社が2019年の月平均を上回っています。また、世界に目を転じればトヨタは2019年の水準をはるかに突き抜けています。スバルとスズキは2019年の月平均上回っており、ホンダ、眞マツダも2019年の月平均に近いところまできています。

今年にはいってからの各社の国内生産、世界生産における前年比が100％を超えたケースを一覧表にしてみると、前年比越えの割合は国内で78％、世界で66％となりました。特にトヨタは今年に入ってからすべての月で国内、世界とも前年越えを記録しています。（先月のブログで前年比越えの比率を74％と書いておりましたが、64％の誤りでした。お詫びして訂正させていただきます）

最後に各社の生産台数の35か月間の推移を示します。