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かんとこうブログ

2024.03.21

業況観測アンケート2月の調査結果・・少し気になる需要分野が

火曜日に日塗工から業況観測アンケートの調査結果を受領しました。組合員の皆様にはすでにFAXでお送りしておりますが、例月のように少し補足データをご紹介したいと思います。

まずは2023年2月から1年間の各需要分野における前年同月比の推移を経産省の確報データも併載した一覧表をご覧ください。

毎月の各需要分野別前年同月比の推移グラフは業況観測アンケートの中に掲載されていますので、そちらをご覧ください。ここでは、2018年の各月の前年同月比を年次に累積した値(これは2018年各月と100とした時の現在の指数を意味します)の1月~3月までを示します。

これは売上金額の推移なのですが、昨年から見てきたように、2023年の各月はすべて2018年のレベルを上回っていました。これは需要分野別に見てもおおよそはそのようになってきていたのですが、1月と2月のグラフを見ると少し心配な需要分野があることがわかります。それは自動車と木工です。木工は1月2月とも2018年のレベルを大きく下回っています。また自動車も2024年は2023に比べて下降しています。おそらくダイハツの生産が停止していたことが影響していると思われますが、かなり影響があることは確かです。今後も気をつけてみていきたいと思います。

全体としての前年同月比の推移を経産省の確報と比較してみました。各月の増減がわかりやすいように縦に並べてみました。先月の業況観測アンケートの結果を見て「ワニの口が閉じた」とコメントしましたが、また少し口が開いた感があります。なお経産省のデータは業況よりも1か月分データが遅れて発表されていますので、グラフも最新値が異なっています。

2021年から3年以上の推移を示していますが、基本的に両者に大きな違いはありません。金額については、両者は数値まで結構一致していますが、数量については少し経産省の前年同月比の方が低くなっています。どちらが正しいのかは調査対象が異なるので一概に言えませんが、データを解釈する場合には気に留めておく必要があります。

こうした統計数値で一番気になることがと言えば、やはり数量の低下傾向がとまらないことです。このところ、ずっと2018年を100とした数値で毎月の純出荷金額の指数を示していますが、経産省確報をもとに日塗工が発表している純出荷(同業者向けを除く出荷)金額は、前年よりも減少していました。今後毎月純出荷金額の指数をお知らせしていきます。1月の指数は2023年1月から0.8ポイントダウンしています。図中の黒い数字は2018年を100とした時の2023年の純出荷数量の指数値を示しています。

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