かんとこうブログ
2024.04.19
3月は大減速・・業況観測アンケート3月調査結果
一昨日に日塗工から業況観測アンケートの調査結果を受領しました。組合員の皆様にはすでにFAXでお送りしておりますが、例月のように少し補足データをご紹介したいと思います。
まずは2023年3月から1年間の各需要分野における前年同月比の推移を経産省の確報データも併載した一覧表をご覧ください。
毎月の各需要分野別前年同月比の推移グラフは業況観測アンケートの中に掲載されていますので、そちらをご覧ください。ここでは、2018年の各月の前年同月比を年次に累積した値(これは2018年各月と100とした時の現在の指数を意味します)の1月~3月までを示します。
これは売上金額の推移なのですが、昨年から見てきたように、2023年の各月はすべて2018年のレベルを上回っていました。これは需要分野別に見てもおおよそはそのようになってきていたのですが、1月と2月の時点で少し心配な需要分野があると書きました。自動車と木工の2分野が再び2018年の水準を下回ってきており、自動車の場合にはダイハツの生産停止が影響しているのであろうと書きましたが、3月は船舶・構造物を除く全分野が2018年に水準を再び下回るようになりました。4月についても前年同月比では100を下回るようですので、3月に続き、せっかく昨年追いついた2018年の水準を下回る分野が多くなりそうです。
全体としての前年同月比の推移を経産省の確報と比較してみました。各月の増減がわかりやすいように縦に並べてみました。並べてみると3月の大減速が衝撃的であることがわかります。
基本的にこの両者の山谷は一致していますので、おそらく経産省確報も3月は同様に大減速を示すものと思われます。(確報は一月遅れの発表となりますので、3月の結果は5月に発表となります)
こうした統計数値で一番気になることと言えば、やはり数量の低下傾向がとまらないことです。このところ、ずっと2018年を100とした数値で毎月の純出荷金額の指数を示していますが、経産省確報をもとに日塗工が発表している純出荷(同業者向けを除く出荷)金額は、前年よりも減少していました。今後毎月純出荷金額の指数をお知らせしていきます。2月の指数は2023年2月から0.8ポイントダウンしています。図中の黒い数字は2018年を100とした時の2023年の純出荷数量の指数値を示しています。同様に2018年を100とした時の2024年の数値は青字で示されています。