かんとこうブログ

5月14日までに日本の塗料製造上場会社の決算が出揃っていたのですが、ご紹介するのが遅くなりました。上場各社の決算を眺めると売上については前年を下回る会社も見られますが、営業利益については全体に改善傾向となりました。決算の概要をまとめた一覧表を示します。数値はすべて各社の決算短信から引用しています。

売上高では前年を下回った会社が3社ありましたが、営業利益については全般の好調で前年比200％を超えた会社が4社ありました。対売上高営業利益％を計算するとすべての会社で前年を上回っていました。各社の売上高と営業利益の前年比を下左図に、対売上高営業利益率％の今期/前期の比較を下右図に示します。

対売上高営業利益率については､今期も営業利益はマイナスとなった神東塗料も含めすべての会社で前期同等以上となりました。

毎回売上と営業利益の前年比についての位置取りを作成していますが、営業利益の改善傾向はこの図においても現われています。

最後に各社の来期の売上高前年比を示します。毎回横並びで3-10％程度アップというのが通例ですが、今回マイナス予測が2社ありました。市場状況を冷静に見ての分析の結果であると評価したいと思います。