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かんとこうブログ

2024.05.28

パリへの道 その2

陸上競技の春の主要大会もほぼ終わり、あとはパリ五輪の最終選考会である6月末の日本選手権を待つばかりとなりました。現時点での代表選手の位置づけを見ておきたいと思います。マラソンや競歩などはすでの選手選考が終了していますが、他の種目についてはこの日本選手権の成績が極めて重要になります。

パリ五輪の出場資格は基本的に標準記録を有効期間内に突破するか、五輪直前の世界ランキングで出場選手数以内に入っているかのどちらかが必要です。この標準記録は大変水準が高く以下のような記録に設定されています。

表中赤字は日本記録よりも水準の高い記録であり、女子の場合には過半数の種目で赤字になっています。

現時点で内定を勝ちとっている選手(下表の赤字)と参加資格有資格選手(黒字)は下表のようになっています。

有資格選手とは、すでに標準記録を突破している選手であり、日本選手権で記録はどうあれ優勝すれば即内定になります。これらの選手のうち、サニブラウン選手や田中希美選手にように昨年の世界選手権で入賞している選手は、日本選手権以外の大会でも標準記録をもう一度突破すれば内定となります。(先週田中選手が今年に入って初めて標準記録を突破し内定になりました)

上記以外の選手が代表に選ばれるためには、①日本選手権でできるだけ上位に入賞する ②世界ランキングで出場選手枠数以内にランキングされる ことが必要となります。この出場選手枠数はターゲットナンバーと呼ばれており、言い方を変えるとターゲットナンバー以内にランクされることが必要になります。

それでは現在のランキング(5月21日現在)を見ていきましょう。男子のトラックからです。TNの右の数字はターゲットナンバーを示しています。RKは1か国3名を上限とするランキング順位、RK2は1か国あたりの人数制限をしない場合のランキング順位です。

赤字の選手は内定選手です。名前の欄が緑になっているのは、現時点でターゲットナンバー以内にランキングされている選手です。ただし、ランキングは圏内であっても日本選手権の成績次第では選考に残らない場合もありますので、安心はできません。

短距離種目は一応1種目3人のフルエントリーができそうな状況です。ランキング順位としては泉谷選手の4位、三浦選手の8位が高位置にあります。

続いて男子フィールドとロード競技です。

マラソン競歩はすでにすべて内定済です。今回から35Km競歩がなくなり、かわりに男女の混合リレーとなりました。フィールド種目はトラックに比べるとやや寂しい状況ですが、走高跳の選手達、走幅跳の橋岡選手、やり投げの選手達に期待したいと思います。ラニング上位者は、走高跳の赤松選手、やり投げのディーン選手、競歩の池田選手です。

続いて女子のトラック種目です。

女子のトラックは中長距離が中心です。先日行われた10000メートルだけの日本選手権では五島選手が優勝したものの標準記録に達せず内定が得られていませんが、このままであれば出場は勝ち取れそうです。ランキング上位者は、田中希美選手、廣中選手ですが、両選手とも今シーズンはらしさがありません。また複数選手が激しいデッドヒートを繰り広げている100MHですが、今年は昨年ほどの勢いがみられないのも気にかかる点です。最後は女子のフィールドとロード競技です。

フィールドは何と言っても堂々のランキング1位の北口選手に代表されるやり投げです。なんとかフルエントリーしてもらいたいと思います。またマラソンと競歩はすでに選手が決まっていますので、本番で入賞を目指してほしいと思います。

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