かんとこうブログ
2024.07.01
緩やかに回復傾向ですが・・自動車生産5月
先週の木曜日に日系自動車メーカーから5月の生産台数が発表になりました。今年3月にスズキ以外の全メーカーの前年同月比がマイナスになって以来どうなることかと見守っていましたが、4月、5月と緩やかに回復傾向といったところであると見ました。以下に具体的なデータをご紹介します。データ引用元は各メーカーのホームページからです。
前年同月比,前々年同月比のグラフをご覧ください。前年同月比は国内生産プラスが5社、マイナスが5社、世界生産プラスが3社、マイナスが5社と数的には4月とほぼ変わらぬ結果でした。前々年同月比は昨年5月が全社大幅プラスであったことから、全社国内、世界ともプラスになりました。
5月の生産台数を過去5年間の月平均と比較して図示します。
5月の国内生産台数と過去5年間の月平均生産台数との比較では概ねコロナ期間中のレベルであり、スズキのみがコロナ禍前を上回っています。昨年月平均台数がコロナ禍前に追いついたトヨタも5月はコロナ禍期間中のレベルでした。
世界生産では国内同様スズキが好調でコロナ禍前を上回り、トヨタも世界生産ではコロナ禍前を上回っていますが昨年の平均は下回っています。他のメーカーは概ね国内生産と同様でした。
各社の2022年1月以降の生産台数の推移を示します。ここでも過去5年の月平均生産台数のレベルを表示しています。トヨタ、日産、ホンダの3社です。
スバル、マツダ、三菱の3社です。
ダイハツとスズキの2社です。ダイハツは1月の国内完全生産停止から立ち直りつつありますが、まだ完全復活には時間がかかりそうです。
最後に2023年1月以降の前年同月比の星取り表です。奇しくも全社の国内世界とも前年同月比がすべてプラスであったのが昨年の5月でした(青枠)。そうした絶好調だった昨年5月と比較した今月の前年同月比はその意味では多少甘く判断してあげてもよいのかもしれません。