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かんとこうブログ

2024.08.01

大半が前年同月を下回る・・6月の自動車生産

7月30日に日系の自動車各社から6月の生産台数が発表になりました。6月の国内生産は表題にも書いたとおり、国内生産では全8社中6社が、世界生産では全8社中7社が前年同月を下回りました。今年に入り、こうした前年割れが多くなってきている印象です。

最初に昨年1月以降、前年同月を上回ったかどうかについての一覧表を示します。

左が国内生産、右が世界生産です、いずれも今年の2月以降前年同月を下回るケースが増えていることが判ります。2023年は全般的に堅調であり、特に前半は前年越えの会社が多かったことも今年に入って前年割れが増えた要因のひとつかもしれません。

生産台数の評価の仕方としては、前年同月比の他に絶対数で比較する方法もあります。過去5年間の月平均台数と6月の台数を比較した図を示します。

左が国内生産、右が世界生産です。黒い点線の横線が6月の生産台数を示しています。ざっと見て国内ではコロナ禍の2020年から2022年までの水準は超えている会社が多いようですが、世界生産ではコロナ禍の2020年から2022年までの水準をも下回っているケースも散見されます。国内・世界とも2023年の月平均を下回っている会社がほとんどですので、コロナ禍の水準は超えているが、昨年の水準よりは下ということになります。

次に前年同月比と前々年同月比を示します。

左が前年同月比、右が前々年同月比です。前年同月比が100を超えたのは、国内生産ではダイハツとスズキの2社、世界生産ではスバルのみでした。前々年同月比では国内生産での前年超えはトヨタ、日産、スバル、三菱。スズキの5社、世界生産ではスバルのみで、世界生産については、2022年の水準にも2023年の水準にも届いていないことになります。

PPGの第2四半期の決算報告でも、自動車新車需要は第2四半期も今年の後半も前年割れとなっていました。このような状況は日本のメーカーに限らず世界的な傾向のようです。

以下に各社の生産台数の推移を示します。過去5年分の月平均生産台数の線とともにご覧ください。

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