かんとこうブログ

9月27日、日系自動車メーカー8社から一斉に8月度の生産台数が発表になりました。例月のようにその内容をご紹介します。

まず8月の国内生産と世界生産（国内生産+海外生産）の前年同月比のグラフからご覧ください。

今月は全メーカーが国内、世界の両方で前年同月を下回りました。これはコロナ禍初期の2020年以来のことではないかと思われます。前々年比は2023年の前年比がよかったこともあり、100を上回るものも2-3ありますが全般的にみれば低調と言わざるを得ません。

生産台数についても同様で、例年8月は夏休みによるライン停止もあって生産台数が他の月よりも減少するのが通例ではありますが、8月の生産台数は過去5年間の月平均と比較しても最低レベルのところがほとんどでした。

来月以降に期待したいと思います。

各社の生産台数の推移を示します。

トヨタの国内は前月から大きく減少し、過去5年間の月平均の最低を下回りました。日産、ホンダも国内、世界とも過去5年の月平均台数のうちの最低レベルでした。

国内生産については、3社いずれも大きく減少しました。過去2年の8月の下落よりも大きいように見えます。世界生産ではマツダのみ前月を上回りました。

ダイハツは復調傾向から一旦休止、スズキは前月から下落なれど小幅にとどめています。

最後に前年比の星取表です。今月は全8社の国内・世界がすべて前年比を下回りました。2024年に入り2月以降国内生産で前年を上回ってきたスズキも7カ月ぶりに前年を下回りました。