お電話でのお問合せはこちら
TEL:03-3443-4011

かんとこうブログ

2024.10.08

ノーベル賞ウイークに寄せて

今週はノーベル賞ウイークです。昨日トップをきって生理学・医学賞の発表があり、ヒトの遺伝子の働きを制御できるマイクロRNAを発見したアメリカの教授二人が選ばれました。今年も日本人の研究者が候補として挙がっており、2021年の真鍋淑郎さん以来の受賞が期待されています。今日はこのノーベル賞ウイークに寄せて、これまでの日本人受賞者の名言集をご紹介します。時間のあるときに含蓄のある言葉をじっくりと読んでいただけたらと思います。

今日の内容は以下の二つのサイト「こころを輝かせる名言集」と「AERAdot」(下記URL)からの引用です。

https://soul-brighten.com/novel-prize/

https://dot.asahi.com/articles/-/65690?page=3

   

これまでの日本人受賞者は全部で28名になりますが、うち19人の言葉をご紹介します。

   

技術者の端くれとしては、いずれも傾聴すべきことばに聞こえます。なかには佐藤栄作氏のような名(迷)言もありますが、最も心に響いたのは下村修氏の「私は普通以下の言葉でした。どちらかと言えば記憶力は悪かった。身体も弱かった」という言葉です。下村修氏は、若いころにクラゲの研究者でひたすらクラゲを捕まえて生態を研究していたそうです。そうした中で緑色蛍光色素を発見しました。ずっと後になってこの色素が医学生物学の重要な研究ツールとして使用されるようになり、色素の発見という功績によりノーベル賞の受賞につながりました。このような受賞の経緯もあってか、下村氏の言葉はどこまでも謙虚で、その研究姿勢には全くブレがありませんでした。

ところでノーベル賞の選考においては、誰が一番先に始めたか?が重要視されると聞いたことがあります。まさにゼロから1を生み出すのが研究であり、オリジナリティこそが研究の価値となります。よく研究・開発と一言で片づけられていますが、開発はすでにわかっていることを具体的に形にすることであり、まだわかっていないことを極める研究とは全く異なります。研究なくして開発はありません。開発だけをしていては本当に独創性のある製品はできないと思います。受賞者の言葉を読んでいたら、ついつい筆が滑ってこんなことを書いてしまいました。老人の妄言とご寛恕ください。

さて果たして今年は日本人の受賞はあるのでしょうか?差し当たって化学賞、物理学賞に期待です。

コメント

コメントフォーム

To top