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かんとこうブログ

2024.10.16

リーマンショック時よりも少ない出荷数量!・・8月度確報

昨日日塗工から、8月度経産省確報を受領しました。7月はまずまずのレベルまで回復したものの業況観測アンケートや速報の結果から8月は急激に落ち込むとは予想されていましたが、ここまで落ち込むとは・・・思いませんでした。

出荷数量と出荷金額のこの6年ほどの推移を下図に示します。驚くべきは出荷数量で、単月度としては2019年以降の最低レベルを記録しました。調べてみるとこの出荷数量はリーマンショック時に最低だった2009年2月の出荷数量すら下まわっています。

お詫びと訂正:10月16日午後7時まで、上の左図の2024年8月の位置が過剰に下方になっておりました。 現在の位置が正しい位置です。お詫びして訂正させていただきました。           

出荷金額はこの6年間の8月としては上から3番目ですが、2021年以降の原料高騰を考えれば全く喜べない結果です。業況観測アンケート9月の予想はそれなりに回復を見せるとの予想ですが、ここまで月間変動が大きいとその先も心配は尽きません。

気を取り直して、主要品目の価格動向を示します。例月のように品目ごとの出荷金額を出荷数量で割った数値です。

この4品目中、エポキシ塗料以外はすべて小幅ながら下がりました。エポキシ樹脂塗料は3か月ぶりのアップですが、元に戻ったというレベルです。

この4品目はすべて価格が小幅ながら下がりました。

この4品目では、粉体が下がった以外はアップとなりました。気になるのはシンナーでかなりのアップです。最も敏感に原油やナフサの価格動向を反映しますので、どうしてもきになります。

その原油とナフサについて、原油8月の指標は小幅アップ、ナフサの7月の指標は小幅ダウンでしたが、ナフサの高止まりはそのままです。ガソリンと灯油は安定状態が続いています。

2021年1月から2024年8月までの43か月間の塗料主要品目の単価指数と単価の変動幅です。

指数としては値上がりの大きい順に、シンナー、エポキシ樹脂塗料、アミノアルキド樹脂塗料、その他塗料、エマルション塗料の順となります。価格上昇の大きい順では、アミノアルキド樹脂塗料、その他塗料、粉体塗料、アクリル樹脂塗料(常乾)、エポキシ樹脂塗料の順でした。順位は多少入れ替わっても顔ぶれは変わりません。

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