かんとこうブログ
2024.11.15
2025年3月期第2四半期 上場塗料会社の決算内容
11月14日をもって日本の上場塗料会社の第二四半期の決算が出そろいました。このうち日本ペイントについては単独でご紹介したいと思いますので、本日は他の上場企業(決算期の異なる川上塗料は除く)をご紹介したいと思います。
今期は、営業利益段階で赤字となる会社はなありませんでしたが、売上高と営業利益の前年比ではかなり差がでています。決算概要の一覧表からご覧ください。
各社のセグメント情報から、国内の塗料分野の業況を推定すると、売上高前年比は微減から一桁増のところが多くなっており、全体として微増といったところかと思われます。
各社の決算概要(売上高、営業利益、営業利益率のグラフを示します。営業利益率は今期は全社プラスでした。
売上高の前年同期比については、微減が3社(大日本塗料、菊水化学工業、イサム塗料)、二桁増が2社(中国塗料、藤倉化成)で、残りは一桁増でした。営業利益の前年同期比では、減益が2社(大日本塗料、イサム塗料)、二桁増益が3社(中国塗料、日本特殊塗料、藤倉化成)、倍増以上が2社(菊水化学工業、アトミクス)でした。各社の売上高と営業利益についての前年同期比増減%のマトリックスを下図に示します。ただし、営業利益の前年同期比は前年の営業利益の額に大きく左右されますので、業績の指標としては必ずしも適切ではないことをお断りしておきます。
コロナ禍は過ぎたものの、今年度の自動車生産台数を見ても塗料需要に関しては必ずしも堅調ではないようです。需要の回復を祈ります。