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かんとこうブログ

2024.11.18

出荷金額前年越えでも、出荷数量は過去6年で最少

先週金曜日に日塗工から経産省9月度確報を受領しました。組合員の皆様にはすでにFAXでお知らせしておりますが、主要品目の単価情報などを例月のようにご紹介していきます。

今月のタイトルに書いた出荷数量と出荷金額の関係ですが、論より証拠で以下のグラフをご覧ください。赤線が2024年です。

右の出荷金額は確かに過去6年間で最高レベルですが、左の出荷数量は過去6年で最少となっています。「出荷数量過去6年で最少」は8月から2カ月連続となっています。ちょっと心配です。

続いて主要塗料品目の単価動向です。

多少の値動きはありますが、いずれも小幅です。アクリル常乾、アクリル焼付がアップ、アミノアルキド、エポキシがダウンでした。

この4品目はいずれも横ばいからダウンでした。

路面標示が価格を元へ戻し、粉体も小幅アップでしたが、その他塗料とシンナーは下がりました。

続いて比較参照の原油、ナフサ、石油製品です。

9月はナフサ下落、原油横ばい、ガソリン、灯油は補助金のため動かずでした。

2021年1月以降の単価上昇金額と価格指数(2021年1月=100)上昇幅の品種別比較です。

指数の上昇幅では、大きい順に、シンナー、アミノアルキド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、エマルション塗料、アクリル樹脂塗料常乾、その他塗料でした。 金額の上昇幅の大きい順では、アミノアルキド樹脂塗料、アクリル樹脂塗料常乾=粉体塗料、その他塗料、溶剤系全体の順となりました。

長い間続いていた数量と金額の前年比における乖離は解消されています。単価もこのところ落ち着きを見せています。となると心配は、数量の減少です。これを単なる景気の循環でみるのは危険ではないかと考えています。今後の方向性は、間違いなくCO2排出削減であり、塗料に関しては使用量削減というのがユーザーサイドでは最も効果的なCO2削減手段の一つになると考えられるからです。

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