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かんとこうブログ

2024.11.19

2か月連続で金額は前年越え・・業況観測アンケート10月の結果

本日日塗工から業況観測アンケート調査結果10月分を受領しました。すでに組合員の皆様にはFAXでお送りしていますが、例月のように若干の補足データをご紹介したいと思います。

昨年10月以降13カ月の需要分野別、全体の金額、全体の出荷数量の推移を経産省確報と比較して下表に示します。

10月は建築外装が前年比99.0に留まり、惜しくも全需要分野100超えはなりませんでした。これで全需要分野前年越えは、この1年間なかったことになります。とはいえ、全体数量も前年超えであり、このところ続いていた毎月のアップダウンもひとやすみとなり、全体としては悪くはないのではと思われます。全体の出荷金額、出荷数量の推移を、確報と比較してグラフで示します。

今年の5月以降金額と数量の乖離はほぼ解消したと思われますが、月ごとのアップ/ダウンが激しく繰り返されており、先行きも心配されます。

現在の出荷金額、出荷数量の水準を把握するため、2018年を100とした指数を各月ごとで前年比を累積して計算しています。具体的には2024年10月の場合は下式になります。

2024年10月の指数=100*(2019年10月の前年同月比)*(2020年10月の前年同月比)*(2021年10月の前年同月比)*(2022年10月の前年同月比)*(2023年10月の前年同月比)*(2024年10月の前年同月比)/100^6 

7月から10月の各月の指数の推移は下図のようになりました。

8月は2024年の指数が船舶重防食を除き100を下回り心配されましたが、9月10月を見る限り、ほとんどの分野で100を超えています。すなわち2018年の水準を超えているということです。木工はわずかに100を下回りましたが、木工に限れば、コロナ禍以降はずっと苦戦が続いています。

一方、数量に関しては、日塗工が、確報数値から同業者向け出荷を除いた「純出荷数量」を発表していますので、その数値から、2018年以降の動向を把握できます。(とはいえ、需要分野別の数量に関して毎月の統計はありません)2024年を含め過去7年間の推移と年平均(2024年は1~9月の平均)の推移を示します。

左図より数量は、金額とは異なり、コロナ禍以降2018年、2019年の水準からは少ない量で推移しています。右図の年平均指数値でみれば、コロナ禍初年の2020年の落ち込み以降も基本的には数量の減少傾向が続いています。

各月についても同様に推移と指数を示します。黒字が2023年の指数、水色字が2024年の指数です。

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