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かんとこうブログ

2025.04.01

昨年後半よりは改善していますが・・2月の自動車生産

3月28日に日系自動車メーカーから一斉に2月の自動車生産台数が発表になりました。トランプ関税発動を目前に控えて不安要素が大きい中での発表でしたが、結果は1月とほぼ同様で、昨年後半から比べれば改善してはいるものの、まだまだ前年同月比マイナスがプラスを上回る状況でした。

前年同月比と前々年同月比のグラフからご覧ください。

スバルの国内と世界生産、ダイハツの国内生産がグラフの上限を突き抜けていますが、ダイハツは昨年のこの時期、ほぼ生産がストップしっていましたので決して爆発的に生産が増加したわけではありません。スバルは久々の回復でした。

次は2月の生産台数と過去5年の月平均台数との比較グラフです。国内生産からご覧ください。

2019年がコロナ前であり、これがひとつの目安になりますが、2月の生産が国内生産で2019年レベルに回復しているのはトヨタとスズキの2社に過ぎません。続いて世界生産です。

世界生産でも状況は似たようなもので、2月の2月の生産が2019年レベルに回復しているのはトヨタとスズキの2社に過ぎず、スバルが辛うじて近いレベルにきています。

続いて各社の2023年以降の生産台数の推移です。2023年2024年の月平均台数をそれぞれ赤点線と青点線で示してあります。

上右図に各社前年同月比の傾向をまとめましたが、2月の前年比同月比は、国内生産ではプラスが4社、マイナスが4社でした。世界生産ではプラスが2社、マイナスが6社で、全体としてはまだまだ振るいません。対米輸出の動向が不安視される中、心配な状況が続きます。

最後に前年同月比のこの1年間の動向です。

日本政府はアメリカに対し、自動車関税25%アップの適用除外を申し入れるようですが、果たしてトランプの言うディールに持ち込める材料はあるのか?懸念されます。対抗して自動車に関税をかけるにしてもアメリカ車の日本への輸入はわずかに1万台/年程度だそうで意味がありません。トランプ大統領は、欧州の消費税を敵視しているようですので、いっそ、対日輸出されるアメリカ車に対して消費税の適用除外を申し入れてもよいのではないかと思ったりしています。

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