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かんとこうブログ

2025.04.04

中小企業の労働事情その1・・衝撃の新卒採用の充足率

先日全国中小企業団体中央会から「令和6年度中小企業労働事情実態調査結果報告」を受け取りました。この調査結果は中小企業の労働事情について、全国40000社にアンケート調査を依頼し、そのうち17000社から回答を得た結果を集計したもので、多岐にわたる労働事情についての実態が明らかにされています。今月にでも組合員の皆様には、詳細な内容をお送りするつもりですが、そのうちのいくつかを本ブログで先行紹介したいと思います。

調査対象数、回答数、従業員規模別回答数、業種別回答数(一部)は以下のようになっています。

中小企業の調査であり、従業員は300人以下の会社だけが対象になっています。業種別はもっとたくさんの業種が調査されていますが、塗料に関係のありそうなところだけ抜いてグラフ化しています。

数ある調査結果の中で、私が最も衝撃をうけたのは、新卒採用における充足率でした。人手不足が叫ばれる昨今ですが、これほどまで新卒採用が難しくなっているのはショックでした。その衝撃の図からご覧ください。

左図が高校卒、専門学校卒、右図が短大(高専含む)卒、大卒の充足率です。2022年度まではほぼ横ばいで比較的高い充足率でしたが、2023年度、2024年度は充足率が急降下しています。高卒技術系は充足率が30%近くまで低下しています。さらにこうした充足率は従業員数規模別で比較するとさらに深刻な状況であることがわかります。

左図にご注目ください。こうした新卒採用の充足率は、明らかに従業員規模数の影響を受けており、人員規模の小さいところは一段と充足率が低いことがわかります。業種別では、塗料製造業の属する化学工業は悪くはないものの、化学工業には医薬品製造なども含まれますので、塗料製造としてどうかはわかりません。

このことも衝撃的でしたが、さらに追い打ちをかけるような調査結果もあります。これまでの話は新卒採用における充足率でしたが、そもそも新卒採用を行う会社の割合が低いのです。下図に示します。

特に従業員規模別採用計画と採用実績を見ると小規模企業の困難な状況が垣間見れます。左図において従業員数が9人未満では新卒を採用できた会社が1.5%に過ぎないというデータは衝撃です。従業員数が100名を超えると採用できた会社のありあいが急激に増加し50%を超えるようになりますが、授業員30人~99人のクラスにおいても採用できた会社が29.6%であり、小規模事業者における困難な状況が浮き彫りになっています。

こうした状況に対しどうしていくべきか、簡単に答えがみつかるような話ではありませんが、1社ではなく、業界全体で真剣に考えていかなければならない問題であると思います。来週は、労働事情の別な側面をご紹介していきます。

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