かんとこうブログ
2025.05.22
主要塗料単価はまだ上昇傾向にある!?
先週金曜日に日塗工から経産省確報を受領しました。すでに組合員の皆様には送付しておりますが、例月の補足データをご紹介します。
主要塗料品目の価格指数(2021年1月=100)の推移です。
アミノアルキド樹脂塗料、アクリル樹脂塗料(常乾)および(焼付)の単価がダウン、エポキシ樹脂塗料の単価がアップでしたが、いずれも小幅な変動です。
エマルション塗料の指数が2.4アップでしたが、それ以外は小幅な変動でした。
いずれも小数点の変動でした。全体的に小幅な単価変動になっています。
参考までに原油、ナフサ、石油製品の単価指数です。ガソリンと灯油は税金を除いて計算しております。
原油が徐々に値を下げ、とうとう単価指数で121まできました。しかし、ナフサは高止まりで一向に下がる気配がありません。不思議な現象です。ガソリンと灯油は補助金のため価格が階段状になっています。
最後に塗料別の単価上昇幅と指数上昇幅のグラフを示します。この数値から塗料種別の現在の単価を計算できます。 計算式は現在の単価=(価格上昇幅(円Kg)/(指数上昇値/100))*((1+指数上昇値)/100)
指数上昇値は大きい順に並べると、シンナー、アミノアルキド樹脂塗料>エポキシ樹脂塗>エマルション塗>アクリル樹脂塗料(常乾)=その他塗料の順でした。単価上昇幅では、アミノアルキド樹脂塗料>粉体塗料>アクリル樹脂塗料(常乾)>ウレタン樹脂塗料>その他塗料の順でした。顔ぶれはほぼ一定です。