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かんとこうブログ

2025.05.31

東京世界選手権への道 その1

陸上競技の春の主要大会もほぼ終わり、これからは東京世界選手権の最終選考会である7月初めの日本選手権に向けて選手達の挑戦は続いていきますが、現時点での代表選手の位置づけを見ておきたいと思います。(先週、韓国でアジア選手権が行われましたが、その成績は反映されていませんが、大きな変動はないと思っています)マラソンや競歩などはすでの選手選考が終了していますが、他の種目についてはこの日本選手権を含めこれからの成績が極めて重要になります。

東京世界選手権の出場資格は基本的に標準記録を有効期間内に突破するか、世界選手権直前の世界ランキングで出場選手数以内に入っているかのどちらかが必要です。この標準記録は大変水準が高く以下のような記録に設定されています。

表中赤丸で囲った記録は日本記録よりも水準の高い記録であり、女子の場合には過半数の種目で赤字になっています。

この世界選手権の代表についてですが、これからご紹介していく一覧表において、赤字で書いた選手はすでに内定を勝ち取った選手です。青字はすでに標準記録を突破している選手で、日本選手権で優勝すれば即内定となります。

上記以外の選手が代表に選ばれるためには、①標準記録を突破する ②世界ランキングで出場選手枠数以内にランキングされる ③日本選手権でできるだけ上位に入賞することが必要となります。この出場選手枠数はターゲットナンバーと呼ばれており、このターゲットナンバー以内の順位にランクされることが必要になります。

それでは現在のランキング(5月20日現在)を見ていきましょう。男子のトラックからです。TNの右の数字はターゲットナンバーを示しています。RKは1か国3名を上限とするランキング順位、RK2は1か国あたりの人数制限をしない場合のランキング順位です。

赤字の選手は内定選手で、これらの種目では、110MHの村竹選手と3000MSCの三浦選手です。現時点でターゲットナンバー以内にランキングされている選手はこのままいくと出場権を勝ち取れますが、ギリギリの選手はさらに順位を上げていかないと確実に追い抜かれてしまいます。。さらに、最終的にランキング圏内であっても日本選手権の成績次第では選考に残らない場合もありますので、安心はできません。

なお10000Mについては、すでに日本選手権が終了しており、鈴木芽吹選手優勝、葛西選手が2位、吉井選手が3位でした。ランキング上位では葛西、鈴木芽両選手が優位にあります。短距離種目は1種目3人のフルエントリーが微妙な状況です。ランキング順位としては村竹選手の5位、三浦選手の9位が高位置にあります。また両リレーも昨年の世界リレーで入賞して出場権を得ており、期待されます。

続いて男子フィールドとロード競技です。

マラソン競歩はすでにすべて内定済です。両方とも種目独自の選考方法で選出していますので、世界ランキングとは連動しません。フィールド種目はトラックに比べるとやや寂しい状況ですが、走高跳の赤松選手、やり投げのディーン選手がランキング10位以内にいます。。競歩は山西選手、丸尾選手、勝木選手もランキング上位です。

続いて女子のトラック種目です。

女子のトラックは中長距離が中心です。10000Mについてはすでに日本選手権が終了しており、廣中選手が優勝、矢田選手が2位、兼友選手が3位となりました。ランキング上位者は、田中希美選手、廣中選手、五島選手などですが、このままですと五島選手は選出されない可能性があります。また複数選手が激しいデッドヒートを繰り広げている100MHですが、田中選手が一歩抜け出しているものの福部選手はじめ複数の選手の追い上げ必至です。最後は女子のフィールドとロード競技です。

フィールドは何と言っても堂々のランキング1位の北口選手に代表されるやり投げです。なんとかこのままフルエントリーしてもらいたいと思います。またマラソンと競歩はすでに選手が決まっていますので、本番で入賞を目指してほしいと思います。マラソンランキング10位のパリ五輪入賞鈴木優花選手が選にもれたのは残念でした。

日本選手権にむけて折々順位の変動をご紹介していきたいと思います。

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