かんとこうブログ

昨日，日系自動車メーカーから2025年4月の自動車生産台数が発表になりました。昨年後半に比べれば改善の方向にはありますが、国内生産、世界生産の前年同月比では、いずれも前年超え4社、前年割れ4社となりました。まずは前年同月比、前前年同月比のグラフからご覧ください。

国内生産、世界生産とも前年超えはトヨタ、スバル、三菱、ダイハツの4社、前年割れは日産、ホンダ、マツダ、スズキの4社となりました。

前前年比では、前前年超えは国内生産ではホンダ、三菱、ダイハツ、スズキの4社でしたが、世界生産ではトヨタ、ホンダ、スバル、三菱、ダイハツ、スズキと6社が超えました。いずれにしてもなかなか絶好調とはならないようです。

4月の生産台数と過去6年間の月平均台数の比較図です。

国内生産では、コロナ禍前の水準に戻っているのは1社もありませんでしたが、世界生産においては、トヨタとスズキの2社が2019年の月平均を上回っています。中にはコロナ禍期間と同じようなレベルにある会社もあり、この図からもすっきりしない状況であると推察されます。

続いて2023年以降の毎月の生産台数の推移です。3社ずつご紹介します。

この3社においては、このところの日産の台数低下が気になります。ホンダの世界生産もこのところ過去2年を下回る状態が継続しています。

今年に入ってからマツダと三菱は台数が減少傾向にあります。

スズキは比較的安定していますが、ダイハツはなかなか2023年の水準まで戻り切れていません。

最後にこの1年間の星取表（前年超えか、前年割れか）を示します。

昨年6月～12月に比べると少しは明るくなってきていますが、まだまだ本回復には遠いようです。トランプ関税の行方も大いに気になるところです。