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かんとこうブログ

2025.06.18

樹脂原料、溶剤はすべて値下がり・・4月の経産省確報

経産省4月度確報(生産動態統計調査)における塗料原材料の単価動向をご紹介します。4月度の原料単価は、表題の通り、樹脂原料と有機溶剤の単価は前月比ですべて下がりました。品目毎の2021年1月からの単価動向推移をグラフで示します。図中の数字は4月度の単価(円/Kg=出荷金額/出荷数量)、( )は前月からの価格変動(円/Kg)です。

樹脂原料はすべて値下がりでしたが、5%以上の変動はスチレンモノマー、エチレングリコールでした。

有機溶剤もすべて値下がりでした。5%以上の変動は、トルエン、キシレン、エチレングリコールエーテルでした。

顔料は値下がり2品目、値上がり4品目で、5%以上の変動はアゾ顔料、フタロシアニン顔料(いずれも値上がり)でした。

樹脂は値下がり1品目、値上がり4品目で、5%以上の変動はメラミン樹脂(値上がり)でした。

5%以上変動した品目の出荷金額と数量の推移を示します。最初は値上がり分からです。

アゾ顔料を除き、出荷金額が出荷数量から乖離していく傾向にあります。これは価格上昇が継続的に起こっていることを示しています。塗料原材料全般にこの傾向があります。

続いて5%以上値下がりした品目です。

今月値下がりしたとは言え、これらの原材料も長期的にみれば、出荷金額と出荷数量が乖離していく傾向にあり、全般に価格上昇基調であることは否めません。さらに言えば出荷数量も全体的に減少傾向であり、毎月の細かな上下動はあるでしょうが、基本的には出荷数量減少の中での出荷金額の増加という傾向であると思われます。

最後に2025年4月現在の各品目の単価指数(2021年1月=100)を示します。トルエン、キシレンが最大であることは変わりませんが、今月は少し数字が小さくなりました。指数全体の単純平均も3.6ポイント低下して、152.8となりました。単純平均ではありますが、2021年1月にくらべ1.5倍を超えていることになります。

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