かんとこうブログ
2026.02.26
世界のTOP3塗料製造会社の2025年度(1月-12月)決算概要とおまけ情報
ふと気が付くと2月も下旬、2月初旬までには発表されていた世界のTOP3塗料製造会社の決算をご紹介することを忘れておりました。遅くなりましたがご紹介させていただきます。
Coatings World誌の2024年ランキング順にご紹介します。最初はSherwin Williamsです。

盤石の自社販売店部門は今期も堅調を維持しており、会社全体としても増収増益となりました。自社店舗以外の汎用品販売の消費者ブランドグループは売上は微増でしたが、利益は減少となりました。旧Valsperの機能性塗料は通年では微減収減益となりました。
続いてPPGです。

PPGの通年決算は赤字が目立つものになりました。部門別にみると世界建築は第4四半期は増収増益ですが、通年では減収減益、機能性塗料(建築、工業用以外)は通年では増収微増益ですが第4四半期では増収減益、工業用は四半期は増収増益ですが、通年では減収減益であり、会社全体としても第4四半期は増収増益ながら、通年では微増収減益となりました。売上寄与要素でみると全体、各セグメントともM&Aとその他がマイナスでした。
最後はAkzoNobelです。

AkzoNobelはPPGよりもさらに苦しい決算となりました。セグメント別では建築が第4四半期、通年とも減収増益、建築以外が第4四半期、通年減収減益となり、全体としても第4四半期、通年とも減収減益となりました。第4四半期の売上寄与要素をみると為替がマイナス6%であり、大きなマイナス要因になっていますが、それを差し引いてもまだ減収であり販売が振るいませんでした。建築南米、粉体、船防食、工業用が売上がマイナスとされています。
さてこの結果を踏まえて、TOP3と日本ペイントホールディングスの決算を比較してみました。毎年Coatings World誌が発表している世界の塗料製造会社の来年8月発表ランキングを予想しようというわけです。

Coatings World 誌のランキングでは通貨をUS$に揃えての比較になりますが、ここでは日本円で揃えました。12月30日の為替レート(昨年最後のレート)は、US$=155.56円、€=184.33円でした。このレートで計算するとSherwin Williams、PPG、AkzoNobel、日本ペイントの順番になりました。如何せん円安の影響は大きいです。上表で日本ペイントだけはEBITDAではなく、営業利益の数字を載せています。
念のためさらに1年前のレートで換算してみると(右端の欄)、日本ペイントホールディングスがAkzoNobelを追い抜いて世界3位になることがわかりました。AOCの買収により2025年は追い抜けるのではと思っていましたが、為替がこれではなかなか追いつきません。尤も世界のランキングなど同社経営陣は全く気にしていないと思いますし、何より売上金額もさることながら利益についても十分に世界のトップクラスたる数字を残しており、積極的なM&Aは継続されるでしょうから早晩順位は入れ替わるものと思います。