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かんとこうブログ

2021.06.15

東京・大阪の新規感染者数と人流の関係についての考察

ようやく東京、大阪とも感染者数の減少傾向が定着してきましたが、この両者の新感染者数については、今年に入ってからの推移においてかなり差が見られました。今日は、感染者数と人流について、調べたことをご紹介します。

と言っても残念ながら定量的に解析はできませんので、あくまで定性的主観的な考察になります。まずは、今年に入ってからの東京・大阪の新規感染者数の推移を見てみましょう。

第3波は、東京、大阪ともほぼ同じようなタイミングで増加、減少したおり、感染者数もそれぞれの人口に見合う形になっていますが、第4波(4月~5月)では、大阪の感染拡大が先行し、なおかつ感染者数で東京を上回る数に達しました。この要因としては、もちろん変異株の影響ということになるのでしょうが、他方では、緊急事態宣言が解除された時期が異なることが挙げられており、人流の増加の時期も程度も異なるという指摘もあります。いつまで待っていてもそうしたことに対する解析結果の発表もないようですので、自分で調べてみようと思ったわけです。

と言っても大規模な定量データは扱えませんので、例によってアグープのデータを引用させて訂正的な解析をしてみたいと思います。東京の18カ所(+東京デイズニーランド)、大阪の9カ所の2020年1月1日~2021年6月10日までの毎日の平均の人出のグラフを並べます。まずは大阪の9カ所と東京ディズニーランドも人流の推移です。赤い矢印が2021年の正月、黄色い矢印が2021年のゴールデンウイークです。赤丸で囲った箇所が今年に入ってからの期間になりますので、そこに注目してください。

場所にとって多少に違いはありますが、今年に入ってすぐに発出された緊急事態宣言により、人流は減少しました。しかし、すぐに増加に転じ3月半ばには前年の12月を上回るところまで増加した場所も多くありました。その後3月下旬から感染拡大を受けて減少傾向となり、4月以降は、4月5日に蔓延防止等重点措置が出されたこともあり、減少を続け、4月25日の緊急事態宣言をうけてゴールデンウイークで底となりました。ゴールデンウイーク後もしばらくは、急に人流が増加することなく、徐々に増加に転じています。

この推移を見ると2月以降なし崩し的に人流が増加したこと 3月下旬からの感染急拡大とそれに対するマンボウや緊急事態宣言によって、人流がかなり抑制されたことがわかります。これを踏まえて東京の人流をみてみましょう。

こちらも場所によって差があるのですが、先ほどの大阪とは少し違っていることに気が付かれたでしょうか?どこが違うかというと2月以降の人流の増加が大阪に比べて緩やかなこと 4月に入ってからの人流の減少も緩やかであり、4月25日の緊急事態宣言による人流抑制効果がゴールデンウイークを除けばほとんど見られない ということです。これはとりもなおさず、第4波の感染者の数、医療の逼迫度が大阪ほど深刻ではなかったことによるものであると思われます。このことが、東京の新規感染者の減少に時間がかかっている原因ではないかと思います。緊急事態宣言の効果は、国民自身の状況判断に依っているということになります。

感染拡大には人流だけではなく、さまざまな要因があります。しかし人流は何といっても不動の最重要要因であり、マンボウと緊急事態宣言を発したのであればキチンとその効果について解析をして公表し、次回の措置に活かすことが国民の協力を得るには不可欠であると考えます。

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