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かんとこうブログ

2022.06.15

まだまだ全般に上昇中・・経産省確報から計算した各種塗料の平均価格

 昨日、日塗工から2022年4月度経産省確報を受領しました。組合員各位にはすでにFAXで結果をお送りしておりますが、ここでは、主要な塗料について出荷数量と金額から計算した塗料種別平均単価をご紹介したいと思います。

一部で頭を下げる気配は見えますが、シンナー類を筆頭に全体的には上昇傾向にあるといえます。ただし、その上がり方は、グラフの対象期間である昨年の1月からこの4月までの16カ月間でみれば、最も価格があがったシンナー類でも平均すれば1.5ポイント/月の上昇に過ぎません。

大幅な値上げと言われていますが、経産省の確報における製品価格からは、それほど大きな価格上昇ではないように思われます。というのは以下に示す、原油および石油製品の価格上昇との比較においてと言う意味です。

石油製品について、ガソリンからは揮発油税と石油税を、灯油からは石油税を引いた金額で計算しています。一目して理解できるように、これら原油、ナフサ、ガソリン、灯油のすべての価格上昇はすさまじいものがあります。

これまで何回かお伝えしたように、シンナー類は比較的短いタイムラグで、原油やナフサの価格上昇に連動していきますが、合成樹脂類など加工工程が長いものは時間をおいて波及していきます。いまだナフサが価格上昇を続けている現況では、まだしばらくは塗料原材料への価格上昇は継続すると見なければなりません。当面、原材料価格動向は日銀の企業物価で、塗料価格動向は経産省確報でそれぞれにお伝えしていこうと思っています。

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