かんとこうブログ
2022.11.02
日銀の企業物価指数 塗料関連品目の９月の指数
日銀の企業物価指数、９月分が発表になりましたので、塗料関連品目の指数についてお知らせします。データ引用元は下記URLの日銀の統計別検索サイトです。
最初はあまり大きく指数が変化していない品目からです。指数は2020年基準になっています。
９月の鉱工業の総平均は116.3と前月に比べて1.2ポイント上がりましたが、化学製品の総平均は指数の変化なしでした。塗料関係については、前月から1.0～1.3ポイント下がりました。シンナー以外は、鉱工業総平均や化学製品平均に比べてまだ低い指数となっています。樹脂については、樹脂の種類でかなり差がありますが、ポリアミド樹脂以外は指数が120を超えています。18リットル缶は価格がずっと安定しており変化はほとんどありません。
非鉄金属については、かなりの価格上昇になっていますが、ピークは４月だったようで、このところ下降基調が続いています。合成染料・有機顔料は非鉄金属の指数推移に価格やグラフの形が類似しています。無機顔料は、他の品目に比べると価格が上昇するタイミングが遅れましたが、その分９月においても価格が上昇傾向です。
ナフサ、ガソリン、灯油の石油製品については、ようやく価格上昇が一段落という状況になりました。ガソリンの指数がナフサよりも低いのは補助金の影響が大きいものと思われます。有機溶剤や樹脂原料についても、価格の上昇傾向が収まっています。為替は相変わらずですが、原油価格が落ち着いてきた影響と思われます。
2022年８月から９月にかけての推移の一覧表を示します。20品目の中で、前月から上がったものが４品目、変化なしが７品目、下がったものが９品目となりました。