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かんとこうブログ

2023.11.01

胃の負担指数・・気象条件との関係

先日明治のR-1のEPSにまつわる話を書きましたが、今回も明治の乳酸菌に関係する話です。明治のヨーグルトには「LG21」という乳酸菌を使用したものがあり、胃の調子を整える効果があるそうです。どんな乳酸菌なのか調べようと思ったのですが、調べているうちに「胃の負担指数」という単語が出てきて俄然面白そうなので調べることにしました。

この「胃の負担指数」は気象予想のウエザーニュース社と株式会社明治が共同で開発したもので、天気と連動して日々変化する胃の負担の大きさがわかる日本初の指数だそうです。今年の8月21日からYouTubeの「ウエザーニュースLive」(下記接続先)で毎日配信されています。どんなものか、10月30日分の画像の一部を下に示します。

【胃の負担指数】10月30ど日 月曜日(7時30分更新) - YouTube

最初に普通の天気予報(左図)を紹介したあと、各地の「胃の負担指数」を紹介(右図)しています。「胃の負担指数」の表記は4段階で、「心配なし」、「少し負担」、「負担」、「かなり負担」で示されます。大変にわかりやすい表示ではありますが、やはりどうやってこの指数値を決めているのかが気になります。ネットでいろいろ調べましたが、気象条件と「胃の負担指数」の関係を述べているものは見つかりませんでした。そこでこれまで発表されている「胃の負担指数」の中から何日か抽出して、当日の気象条件との関係を考察してみました。

上図が抽出した「胃の負担指数」の一覧です。毎週の月曜日を選んでみました。この情報開示は8月21日から開始されたのですが、9月10日までは、すべての指数が「かなり負担」でした。気温が高い日は胃の負担が重くなるのは当然なので、この事実から最高気温が重要な因子であることがわかりました。9月25日以降は、「心配なし」も出現するようになりましたが、ただ眺めていても因果関係はわかりませんので、気象条件と「胃の負担指数」を一覧表にしてみました。(下表)

黄色でマークしたのが「かなり負担」の最も負担の重い気象条件にあたるはずです。同時に発表された気象条件ですが、実は日によって少し内容が異なります。天候と最高温度は毎日同じでしたが、最低気温と最高気温の前日比はどちらか一方です。つまり、最低気温が発表された日はその日の気温差はわかりますが、最高気温の前日比はわかりません。最高気温の前日比が発表された日は、その日の最低気温がわかりませんので、日中の気温差がわかりません。このようにもどかしいところはありますが、アナウンサーのナレーションの内容も合わせて考えると、おおよその見当はつきました。おそらく以下の要因から「胃の負担指数」が「かなり負担」と判断されるのであろうと推定しました。

①最高気温 30℃以上で日射が厳しい(主に9月25日から推定)②最高気温の前日比が9℃以上(10月9日より推定)③日中の気温差が13℃以上(10月16日、30日のナレーションと10月23日の前日比より推定)

これ以外に要因も考えられなくはないのですが、この「胃の負担指数」とともに発表されている気象条件から推定できるのはここまでです。

ネットで気象条件と病気の関係を調べていたら、「頭痛ーる(ずつーる)」というサイトを見つけました。気象予報士で健康管理士の飯山隆茂さんのサイトで、気象の変化によって生じる病気を予測し体調管理に役立てようという試みを行っています。

頭痛ーる:気圧予報で体調管理 (zutool.jp)

    

このサイトの中に、さまざまな気象の変化が体調に及ぼす影響が説明してあり、前日との気温差については下図とともに具体的に説明されていました。

最高気温が前日よりも7℃以上変化した日の日数がグラフ化されていますが、この意味は、最高気温が7℃以上変化すると、体調を崩す人が多くなるという調査結果に基づいています。おそらく「胃の負担指数」を開発する際にこの「頭痛ーる」サイトの情報は充分に活用していると思われます。この「頭痛ーる」サイトではこれ以外に、気圧と頭痛の関係なども被験者へのアンケートによる調査結果なども載せられており、大変有用なサイトであると思います。

話を元に戻して「胃の負担指数」ですが、まだ開始後2カ月あまりですのでこの先の指数の変化にも興味があります。暑い時には食欲がなくなるというのは誰でも経験していることですが、果たして寒くなるとどうなるのか、食欲がおちることはないので胃の負担は増えないのか、はたまた血流が悪くなるため胃の負担は増えるのか、興味深く見守りたいと思います。

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