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かんとこうブログ

2024.01.24

12月の業況観測アンケート調査結果・・一応全需要分野前年越え

昨日日塗工から2023年12月度の業況観測アンケートの結果を受領しました。組合員の皆様にはすでに送付しておりますが、例月の如く、若干の補足データをご紹介していきたいと思います。

まずは、全体の数量と金額について、業況観測アンケートと経産省確報を並べて表示します。時系列的に言えば、12月度の結果について、業況観測アンケートが1月の中旬(本来締め切りは15日ですが、報告が遅い会社があると今回のように20日を過ぎます)であり、経産省の確報が2月中旬(通常15日)ですので、両者の発表は1か月差があり、業況観測アンケートの方がひと月早く情報提供してくれます。

両者を見比べると山の形はまずまず似ていますので増減の傾向はほぼ一致しています。ただし、金額に比べて数量は水準が違う部分がかなりあり、この1年間で言えば、前半は経産省確報の方が低めでしたが、後半では高めになっています。まあ統計の対象がもともと違っていますので、ある程度の差異はやむをえない面もあります。

推移としては11月に数量金額とも一度減少したものの、12月は数量のみやや回復し、金額は横ばいでした。(業況観測アンケートの結果より)

各需要分野別の金額の前年同月比の推移を一覧表で示します。12月度は2カ月ぶりに全需要分野で前年同月比が100を超えました。2023年9月以降はこれで3/4の確率で全分野100超えたこととなりました。

これをグラフで表したのが下図になります。ただし下図は単純な前年同月比の推移ではなく、下式に従い計算した累積値で、2018年の各月を100とした時の相対値を表しています。業況観測アンケートの場合、集計される数値は、前年同月比だけなので、こうでもしないとコロナ禍前に比べて増えたのか減ったのかが判らないからです。数量や金額なら経産省の確報から簡単に計算できますが、経産省の統計には需要分野別調査項目がありません。よって分野別の推移把握にはこうした計算が必要になるのです。

2023年12月の指数=2019年12月の前年同月比X2020年12月の前年同月比X2021年12月の前年同月比X2022年12月の前年同月比X2023年12月の前年同月比/(100^4)

12月もこれまでの4月から11月までと大筋で変わりません。2023年4月以降12月までのすべての月で、全体の金額では2018年のレベルを上回っていることが明らかです。2022年ではまだ若干の月で2018年を下回っていましたが、2023年ではすべての月で上回りました。金額面ではコロナ禍の落ち込みは乗り越えました。まだ月によっては幾分戻り切れていない分野も散見されますが、全体としては回復してきていることが確認できます。

しかし問題は数量です。数量については業況観測アンケートに分野別数量の調査項目がないので、確報にある全体の出荷数量数値を使って計算します。これは単純に各月の数量を2018年の同じ月の数量で割った数値を%で表しています。経産省の確報は業況観測アンケートよりも1か月遅くなるので最新値は11月になります。また、ここで計算しているのは全出荷数量から同業者向け出荷を差し引いた純出荷数量です。

残念ながら、毎回書いているように、2023年になっても数量は回復の兆しを見せません。2022年に比べて増えたのは5月、7月、10月、11月と4回ありますが、いずれも小幅の増加に過ぎず、各月の数値を平均すると85.9となり前年の86.4から若干の減少となります。(下左図)

また右図の月別出荷数量をみても2023年の各月は、コロナ禍期間である2020年~2022年までの3年間の水準と差のないレベルであることが明白です。

以上金額は何とか回復しているけれど数量がもどらないことは深刻な事実です。表題の”一応全需要分野前年越え”にはこうした数量が戻らないことへのもどかしさのようなものを込めたつもりです。

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