お電話でのお問合せはこちら
TEL:03-3443-4011

かんとこうブログ

2024.02.05

再び 世界の自動車販売はコロナ禍から回復したのか?

これと同じタイトルで2023年8月に、その時点までのデータで世界主要国の自動車販売状況を概観しましたが、肝心のコロナ前のデータがなかったのでちゃんとした比較ができていませんでした。先月で2023年12月までのデータが出そろいましたので、2019年(暦年)のデータと比較して、タイトルの答えを導きだしたいと思います。

データは前回同様下記のサイトから引用させてもらっています。(2019年のデータの一部は主要国の自動車生産・販売動向 2020 年 10 月 日本貿易振興機構(ジェトロ)より引用)

各国のモデル別最新情報 (販売) - 自動車産業ポータル マークラインズ (marklines.com)

2019年から2023年までの5年間の月平均販売台数の推移を一挙に示します。

一応各国の各年の月平均台数(万台/月)を数字でいれてあります。世界最多の中国はコロナ禍の落ち込みも軽微で、しっかりと増加基調にありますが、アメリカ、日本、ドイツ、ブラジル、イギリス、フランス、カナダはいずれも2023年において回復基調であるものの、2019年の水準には戻っていない状況です。

これらのグラフにある国々も多くは2023年では回復基調となっていますが、2019年の水準には戻っていない場合が多くなっています。例外的に2023年が2019年を上回ったのはオーストラリア、アルゼンチン、台湾、メキシコだけでした。またロシアはウクライナ侵攻の影響で大きく販売が落ち込んでいます。

2023年の平均月間販売台数と2019年の平均月間販売台数の比率%を以下に示します。日本は92、アメリカ91、イギリス86,ドイツ79,フランス75など西側諸国は概してまだ低い水準にあります。まだ世界に多くの国では、自動車販売がコロナ禍前に戻っていないというのがタイトルの問いかけへの答えになります。

以下の具タフグラフは2020年以降の毎月の販売台数の推移を示します。2023年7月以降が新たにご紹介するデータです。

左図:ここのところ中国の販売台数が増加中です。

中図:日本の3月の突出ぶりがやはり異様に映ります。インドは2021年以降は順調に来ているようです。

右図:前回ご紹介したように、イギリスの3月9月のナンバープレートの記号切り替え月の販売台数の爆増が特徴的です。

左図・イタリアは8月の販売台数が毎年極端に少なくなります。何か理由があるのでしょうか?調べてもわかりません。バカンスで人が町からいなくなるからでしょうか? 

中図:ロシアも徐々に回復してきています。

右図:オーストラリアは比較的順調に増加基調です。

左図:アルゼンチンは毎年1月6月が多く販売されています。これもなにか理由があるのかもしれません。リオのカーニバル? 

中図:南アフリカは増加基調で推移 

右図:台湾は超安定で変動なし、タイは2023年は低調?

以上が各国の販売台数の傾向ですが、2024年においてはどれだけの国がコロナ禍前にまで回復するのでしょうか?

コメント

コメントフォーム

To top