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かんとこうブログ

2024.02.06

12月と1月の気温を振り返ると・・やはり明らかに暖冬

昨年夏から毎月の気温をレビューしてきましたが、12月が抜けてしまいましたので、1月分とまとめて振り返りたいと思います。結論から書けば、明らかに暖冬でした。今回も11月のレビューに続き、全国10地点の日毎の平均気温、最高気温、最低気温それぞれの推移を平年値と比較して示したいと思います。参考までに平年値は1991年から2020年までの30年間の平均値を指します。

暖冬かどうかについては、それぞれのグラフについて、赤線の平年値に比べて、青線の位置が上にあるのか下にあるのかで見て行っていただければよいと思います。それでは札幌から順に、それぞれの平均気温、最高気温、最低気温の推移を示していきます。

仙台の気温は、ほとんどが平均、最高、最低を問わずほとんど平年値よりも上に位置しています。

東京も仙台と同様に、平均、最高、最低を問わずほとんど平年値よりも上に位置しています。

広島、福岡も平年値を上回る期間が多くなっています。

全国的に12月は初旬から中旬にかけて、1月は中旬に気温の高い期間があったことがわかりました。グラフからでは定量的な比較ができませんので、12月、1月の62日間の平均値で比較してみました。さらに、62日間で平年値を超えた日数が何日あったかも調べてみました。結果を下表に示します。

日毎の平均気温、最高気温、最低気温の平均値と平年値の平均値を比較するとすべて2023年12月、2024年1月の気温が上回りました。10地点の単純平均をとるとその差は、平均気温で1.1℃、最高気温で1.4℃、最低気温で0.9℃でした。つまり、毎日1℃ずつ高かったということになります。

また平年値を上回った日数も那覇の最低気温以外は、すべて31日以上でした。つまり平年値を上回った日が多かったということです。ただし、この上回った程度は全国一律ではなく、冒頭からのグラフで見てきたように仙台と東京が突出しています。平年値との差異と平年値を上回った日数の両方で、仙台と東京は突出して高い数値になっていました。(下図参照)

またいずれの地点においても、平年値との差は、最高気温が最も大きく、ついで平均気温、最低気温の順でした。これについては季節要因があると思われますので、季節ごとに調べていきたいと思います。

暖冬かどうかの結論は明確です。今年はまちがいなく暖冬です。

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