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かんとこうブログ

2024.05.09

報道の自由ランキングの詳細その1

先日、「国境なき記者団」から世界各国の報道の自由度ランキングが発表されたとの報道がありました。日本は民主党政権時代の12位をピークに二桁の下の方に低迷しているということや「記者クラブ」の存在が報道の自由を損ねているという断片的な内容の報道でしたので、オリジナルのレポート(下記URL)を調べてみました。今日と明日の2日間は、この「報道の自由ランキング」の内容についてご紹介します。

https://rsf.org/en/index

   

まず世界の主要国のランキングを一覧表にして示します。

ほとんどのメディアでは総合スコアしか発表していませんが、このスコアは5つの側面(政治的背景、法的枠組、経済的背景、社会文化的背景、安全性)の総合評価になっています。いわばすべてのジャーナリストが、どれだけ安全かつ公平に取材することができるかという評価です。詳しい評価に内容については明日ご紹介しますが、とにかく日本は先進国のなかでは最低の部類です。上位はヨーロッパの国が並んでいますが、各評価85点以上の優等生はノルウエーだけであり、結構厳しい評価のようです。総合スコアと5つの側面の評価をレーダーチャートにしてみました。

トップのノルウエーとG7を並べて示します。

青背景の数字はランキング順位です。ノルウエー、ドイツ、イギリスはほぼ6角形ですが、カナダ、フランス、イタリアは法的枠組の評価が低く形が歪んでいます。アメリカは法的枠組と安全性の評価が低く、日本は安全性以外が全般的に低スコアとなっています。法的枠組とは、メディアが制約なく自由かつ公平に取材ができるために法的な整備ができているかと言う観点での評価です。情報へのアクセスを制限するような法律ができるととたんにスコアは下がります。

他のアジアとロシアの評価も見てみましょう。アジアトップも台湾と日本より上位の韓国はまずまずの形をしていますが、インド、ロシア、中国、北朝鮮は大変小さな形になっていました。あらゆる側面で報道の自由が保障されていないことが明白です。

しかしながら、具体的な点数を眺めているとどうしてこのような点数になったのかを知りたくなると思いますので、5つの側面においてどうやってスコアを決めているかを説明します。

このスコアは二つの要素から構成されています。ひとつ目は「メディアやジャーナリストに対する人権侵害の定量的集計 」です。報告されたあらゆる人権侵害は数式に基づき定量化されてスコアに反映されます。二つは「報道の自由の専門家(ジャーナリスト、研究者、学者、人間を含む)の回答に基づく各国または地域の状況の定性的分析」です。24か国語で用意されたアンケートの回答から各国の状況が判定されるようですが、どの国の何人から回答を得ているのかの情報は開示されていません。具体的な質問もわかりませが、どのような観点から質問が出せれているかは書いてありました。今日は、この5つの側面の観点を提示して終わりにします。

この説明と日本に対する評価の詳細は明日ご紹介いたします。

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