お電話でのお問合せはこちら
TEL:03-3443-4011

かんとこうブログ

2026.05.26

経産省確報に見る塗料原材料の出荷数量と単価動向

今回は少し見方を変えて、出荷数量動向から見ていきたいと思います。原材料種はいつもと同じ品目です。まず注目度の高い溶剤からです。2025年1月から2026年3月までの出荷数量の推移で、図中の数字は2026年3月の前年同月比%です。

速報で報告されているようにトルエン、キシレンの出荷数量は前年同月比がそれぞれ79%と88%でした。両者とも2026年に入り出荷数量が減少しています。しかし意外にもエチレングリコールエーテルとイソプロピルアルコールは前年同月比が120%を超えていました。両者ともエチレン、プロピレンから合成されているものであり、3月におけるエチレン、プロピレンの生産数量の落ち込みから出荷も少なくなるのではと予想しておりましたが、意外にも前年同月を上回る出荷量でした、続いて樹脂原料です。

ここではエピクロルヒドリンを除きすべて前年割れでした。いずれもナフサ分解物からの合成物です。次の顔料と合成樹脂はメタクリル樹脂(その他用途)と酸化亜鉛を除き、いずれも出荷数量が前年超えとなりました。塗料の増産とも符合するように思われます。

さて翻って、もう一つ話題になった単価に関してです。これら20品目の単価を前年同月の単価と比較してみました。前年越えと前年割れが相半ばし、一概に3月時点での単価が上がっていたとは言えません。ただし、ナフサ連動価格制が採用されていることの多い、トルエン、キシレンはさすがに単価が上がっています。4月にはこのあたりがさらに明確になるものと思われます。

最後に例月ご紹介している各原材料の単価推移のグラフを載せておきます。こちらの図中の数字は前月からの変化分です。やはり上がっているものの方が多いようです。先月から3%以上価格が上昇したものは、スチレンモノマー、アクリル酸エステル、トルエン、キシレン、エチレングリコールエーテル、フタロシアニン顔料、石油樹脂、メラミン樹脂(塗料用)、エポキシ樹脂でした。逆に3%以上下がったものは、イソプロピルアルコール、酸化第二鉄、アゾ顔料でした。

本日朝に公開した業況観測アンケートでは、塗料の出荷数量の前年同月比に比べ出荷金額の前年同月比が大変大きくなっていました。これは販売単価の上昇を意味していますので、4月度の各報では、特にナフサ由来原料の大幅な単価上昇が現れるものと予測しています。

今月は+/-3%以上単価が変動した原材料の出荷数量/金額の推移のグラフはお休みにします。

コメント

コメントフォーム

ブログ内検索

カレンダー

«5月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       

フィード

To top