かんとこうブログ
2026.05.25
4月の業況観測アンケートと石化製品生産数量の差異
4月の業況観測アンケートでは、出荷数量の前年同月比が102.4%、出荷金額の前年同月比が121.3%となりました。個々から単純に単価を計算すると前年同期比は118.5%となり、前年4月から18.5%単価が上がったと推測されます。
しかし、これだけでなくほかに業況観測アンケートと石化製品生産数量から推測できることがあります。それは塗料製造業者が、統計に含まれないルートで4月に多量の溶剤を調達したということです。代表的なトルエン、キシレンについておおまかに計算してみたいと思います。
業況観測アンケートでは4月の塗料出荷数量が前年同月比102.4%と推計されています。一方でトルエン、キシレンの生産数量の前年同月比はそれぞれ57.8%、62.9%でした。トルエン、キシレンの出荷数量はまだわかりませんが、仮に出荷数量の前年同月比も生産数量と同じであるとすれば、塗料製造業者は非常に多くの量の溶剤を、統計に入らないようなルートで調達したことになります。単純計算では4割前後の溶剤が統計に入らないルートでの調達ということになります。
もちろんこれはいろいろな仮説のもとでの話であり、生産から出荷、塗料製造、塗料出荷と時期がずれていくので、平常時がともかく、同じ月同士の比較では不正確でしょうし、新しい調達ルートが政府の統計にはいらないと仮定も怪しいところがあります。しかしながら、溶剤生産量と塗料出荷量が釣り合わないというのは紛れもない事実でしょうから、とすれば統計に含まれないルートで溶剤が調達されたと考えるのが妥当かと思います。
いずれこの先、トルエン、キシレン生産数量と塗料出荷数量のがギャップについて、何かしら情報がわかればご紹介したいと思います。今回は図表なしで申し訳ありませんでした。