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かんとこうブログ

2026.05.25

4月の石化製品の生産数量が発表されました!

21日木曜日の午後5時に、日本石油化学工業協会から4月の生産数量が発表になりました。3月はほとんどの製品が、前月比、前年同月比においてマイナスだったのですが、4月では前年同月比こそアセトアルデヒドを除いてすべての品目が大幅減ながら、前月比については全18品目のうち上回ったものが10品目、下回ったものが8品目となりました。実際の数値を日本石油化学工業協会の発表を基に作成した表で示します。

3月はすでにホルムズ海峡封鎖の影響を受け、輸入ナフサが減少していましたので各品目の生産数量が減少していました。4月は、中東からのナフサがない中で、アメリカはじめ中東以外からのナフサの輸入を倍増させたと報道されていましたが、数量的に中東分をカバーするに足りず、石化製品の生産は、数量的に3月には及ばないだろうと考えていました。

21日の午後7時のNHKニュースでは、この石化製品の4月の生産数量について、「前月よりも多くの製品で先月を上回った」とのみ報じていました。これ自体は間違いではありません。18品目のうち10品目で上回っているのですから。しかし、比較の対象が先月だけでは片手落ちの感が免れません。なぜなら先月の国産および輸入ナフサの量は通常の月に比べて非常に少ない量だったからです。下表に石油統計から引用したナフサの需給動向を示します。3月のナフサ供給は国産ナフサ、輸入ナフサともに、月平均を大きく下回っています。

従って、対3月の前月比だけで多寡を説明するのは不十分であり、月平均または前年同月と比較する必要があるのではないかと思われます。一番上の表には前月比と一緒に前年同月比を載せておきましたが、冒頭述べたように前年同月比では18品目のうちアセトアルデヒドを除く17品目がかなり少ない数量となりした。(下図は塗料に関係の深いものを選んで生産数量の推移をグラフ化しています)

NHKニュースのように、前月比だけを取り上げて報道するのに対しては釈然としないものを感じます。なぜなら、我々塗料製造業に最も関係の深いトルエン、キシレンについてみれば、上図で明らかなように3月、4月の生産数量は「十分な量がある」という範疇から逸脱しているように思われるからです。

川下への供給の多寡は、正確には生産数量ではなく出荷数量で判断すべきですので、月末の石油統計または速報を待たなければなりませんが、4月の石化製品の生産数量は、残念ながら、今後についての不安を払しょくできる内容ではありませんでした。

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