かんとこうブログ
2026.06.01
塗料・シンナーのサプライチェーンを辿って3月・4月をレビューすると・・・
先週金曜日に、同日に発表された経産省4月度速報、石油統計速報の数値使って、ナフサ、基礎化学品、塗料原料、塗料の需給状況をデータで詳しくご紹介しましたが、今日はもっと簡略化して前年同月比だけを使って受給動向をご紹介したいとおもいます。
先週金曜日のデータについて、前年同月比に絞り、簡略化して示すと下図のようになります。

これらの表から、ナフサ、トルエン、キシレン、エチレン、プロピレンの3月、4月の生産と出荷は前年同月を大きく下回っていること、これに対し、塗料・シンナーは前年同月を上回って生産、出荷され、さらに在庫を切り崩し始めていることがわかります。
これらのデータを図示します。

5月以降については、中東以外からのナフサの調達が進み中東以外から135万KLが輸入される予定と発表されています。この数字は3月(119万KL)4月(110万KL)よりも多い数字であることは間違いありませんが、前年同月(303万KL)、前年の月平均(194万KL)に比べるとまだまだ少ない数値ではあります。
もともと4月以降については、前年実績(2024年平均)と実際の輸入分との差については、川中製品の在庫でカバーする計画でしたが、前年実績とされている輸入ナフサの2024年平均は、2025年平均に比べて20万KL以上少ないようですので、計画のままではカバーする川中製品の量がより多く必要なのではないかということも懸念されます。
在庫はもともと余剰品ではなく、注文に対し迅速に対応するためのバッファーの役目をはたしています。在庫品が減少していくことで、デリバリーまでの期間が長くなり、末端での製品の欠乏をさらに助長することが心配されます。