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かんとこうブログ

2026.06.15

経産省確報2026年4月における塗料生産、出荷、在庫数量と単価動向

経産省確報における2026年4月の塗料の生産数量、出荷数量、出荷金額、在庫数量の水準を示します。それぞれの図において、左端と右端に同じ年の4月が表示されるようになっており、今年の4月をわかりやすいように大きな赤丸で示しています。

2025年は全般に生産、出荷数量は過去5年間と比べて最低レベル、出荷金額は最高レベルでしたが、3月以降状況が激変しています。生産数量、出荷数量が増加し、過去5年の最高レベルに達するとともに金額は上へ突出し、在庫は激減傾向にあります。

これらの図の示すことは明瞭であり、3月、4月の2カ月間、塗料メーカーは懸命に原料をかき集めて増産しただけでなく、在庫を切り崩して出荷したということです。これは実に重要な情報であり、塗料メーカーとしての供給責任を果たしていることを表わしていると考えております。また出荷数量の上昇の程度よりも出荷金額の上昇の程度が大きく、製品単価が上昇していることもわかります。製品単価については以下に詳述します。

例月ご紹介している単価情報です。塗料メーカー各社が4月以降シンナー類の値上げを通告したと言われていますが、出荷金額を出荷数量で割った単価をもとにした指数では、大きな価格上昇がみられたのは、その他塗料とシンナーだけでした。

この4品目で、単価が前月よりも上昇したのは、アクリル樹脂塗料(常乾)とエポキシ塗料でした。  

この4品目では、すべて単価が前月よりも下がっています。

上述したように、その他塗料とシンナー類は大幅な単価上昇がみられています。粉体塗料、路面標示用塗料も単価があがりました。

原油、ナフサ、ガソリン、灯油の価格指数です。ガソリンは政府の補助金があるため単価が安定していますが、それ以外は3月、4月の両月で大きく価格が上昇していることがわかります。塗料原料の中で、トルエンとキシレンだけは、ナフサ価格連動で価格が動いていますので、シンナー類についてはナフサ価格の高騰によりタイムラグなしで価格があがります。それがシンナー類が大幅に価格上昇した理由と思われます。

2021年1月以降の単価上昇についても、その他塗料とシンナーの大幅上昇により、様相が変わりました。指数ではシンナー、その他塗料が1位、2位となり、価格上昇幅では、先月までトップだったアミノアルキド樹脂塗料を抜いて、その他塗料が1位、粉体塗料が2位、アクリル樹脂塗料(常乾)が3位となりました。

5月以降は、他の塗料についても価格が上昇すると思われますので、こうした順位の変動が起こるものと推定されます。

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