かんとこうブログ
2026.07.29
令和8年熊本地震で被災された皆様に 心からお見舞いを申し上げます
昨日の令和8年熊地震での被災状況の全容はまだわかりませんが、イオンモール熊本や日本製紙八代工場などで大きな人的被害が拡大する可能性があるようです10年前に続き被災された熊本県民の皆様に心からお見舞いを申し上げます。また厳しい酷暑環境の中での避難、復興、救助などそれぞれにご苦労されている皆様を思うと胸が痛みます。これ以上大きな余震が来ませんよう、暑さが和らぐよう、天候の安らかなることも併せて祈りたいと思います。
さて、昨日の地震では、宇城市と氷川町で震度7が記録されました。震度7は最高階級でこれ以上の震度はありません。以前は震度6までだったのですが、阪神大震災を契機に震度7が設けられ、その後震度5と6にそれぞれ弱と強設けられました。この震度については以前は人間の判断でしたが、今は地震計の計測結果をもとに震度が決めらる仕組みになっています。
おおよその震度とゆれの状況については下図のようになっています。

この図において震度7では人間の感じ方に関する記述がありませんが、震度6強では「はわないと動くことができない」とありますので、震度7はそれ以上であり何もできず姿勢を維持するだけで精一杯なのではないかと想像されます。
先ほど震度は地震計の計測結果で決まると書きましたが、具体的には何を計測してどのようにして決められるのでしょうか?これも気象庁のホームページに詳しい解説がありました。(以下接続先)
この内容はかなり難解で、私にはこれをかみ砕いて説明することができませんが、書いてあることを要約すると以下のようになります。
震度計では加速度を測ります。測定した加速度は周波数(周期)の影響を排除するため以下の処理をします。
①水平2方向(南北と東西)と垂直の3成分に分離する②時刻歴の記録から周波数ごとの記録に変換する③周波数の影響を排除するためのフィルターを掛ける④再び時刻歴の記録に戻す⑤3成分を合成して一つの波形に戻す
こうした処理をした加速度記録から所定の計算式で計測震度を計算し、下表によって震度階級を決定します。

この表において震度階級と計測震度の関係は大変シンプルです。すなわち計測震度が震度階級±0.5になるように決められています。つまり計測震度と震度階級は基本的に一致しています。震度5と震度6についてもそれぞれが0.5刻みである点を除けば他の震度と同じです。こうして説明すると震度は等差級数的に増えていくように感じるかもしれませんが、そうではありません。指数級数的に増加するのです。
先ほど、「加速度記録から所定の計算式で計測強度を計算し」と書きましたが、実はこの式はI=2loga+0.94(I:計測震度、a:加速度)という対数を含む式です。各計測震度の中心値における加速度の数値を試算した結果を下図に示します。左図は縦軸が対数目盛、右図は縦軸が通常の目盛です。加速度の単位はgalでgal=1cm/sec^2 で1秒間に1センチずつ加速されることを意味します。重力をgalで表すと980galとなります。

左図の対数目盛では、計測震度の増加とともに加速度が等差的に増加するように見えます。(震度5と6は2つに分かれているので少しなだらかに見えます)一方右図の場合は指数級数的に増加していくことが理解されると思います。
震度7については計測震度が6.5以上となっていますので、加速度の値としては602gal以上となります。これまでの計測値としては1000galを超えたケースもあったそうです。地球の重力を超える加速度で揺さぶられたことになります。
ここまでくどくどと説明しきたのは震度3と震度4には大きな差はないけれど、5以上では加速度の値が急激に大きくなっていき震度7では、重力に近い、時として重力以上の加速度で揺らされるということを申し上げたかったからです。
世界の地震の1割は日本で起きているとも言われています。備えあれば憂いなしと言いますが、備えあっても憂うべしと書き換えた方がよいかもしれません。