かんとこうブログ
2026.08.17
千葉に豪雨をもたらした3つの気象要因
本記事は9月13日に部分的に加筆訂正しております。その経緯につきましては本記事の最後をご覧ください。
今回の千葉県を中心とした豪雨は、観測史上初めてというとてつもない降雨量が記録されています。ニュース等でこうした豪雨となった原因として、モンスーンジャイア、寒冷渦、高気圧といった名前をあげて説明されているケースが多いと思いますが、これらについて調べてみることにしました。いろいろと興味深いことがわかりましたが、特にモンスーンジャイアについては、今回初めて耳にしたと思っていましたが、実は以前にもたびたび発生していました。特に2024年にはかなり話題となったらしく、いくつも関連する記事が載っていました。調べた中から、今回の豪雨の原因となった三つの気象要因についての説明から始めたいと思います。読売新聞から図(下記接続先)を、日刊ゲンダイデジタルからは文章(下記URL)を引用させてもらいました。いずれも三重大学の立花教授への取材に基づく記事です。
千葉豪雨の原因は…「モンスーンジャイア」と高気圧からの暖気、寒冷渦の冷気が衝突し積乱雲が次々発生
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-1240038

今回の豪雨の原因は東から西へ逆走した台風15号が引き連れてきた大量の湿った空気が原因のひとつであり、この逆走の背景には、日本の南に居座る寒冷渦(低気圧:反時計まわり)、日本の北側に居座る高気圧(時計まわり)そして日本の南近海に居座るモンスーンジャイア(巨大な反時計まわりの風の循環)の3者が関係しているというのです。
モンスーンジャイアについてはのちに詳しく説明するとして、ここではこうしたモンスーンジャイアの東~南側では熱帯低気圧が発生しやすく、現に台風15号はまさにこのモンスーンジャイアの東側で発生し、モンスーンジャイアの循環に乗って日本に襲来し、高気圧と寒冷渦の谷間を通って日本を逆走していきました。この台風に引き連れられた大量の湿った空気も同様なコースを通って日本にやって来て、寒冷渦からの風と高気圧からの風がぶつかった千葉県で線状降水帯による豪雨をもたらしたようです。この3者のいずれが欠けてもここまでの豪雨にはならなかったと思われますが、そもそもモンスーンジャイアが存在しなければ、逆走台風も来ず、湿った空気も来なかったであろうということになります。
さてそのモンスタージャイアですが、説明については、2024年の記事を引用させてもらうことにしました。いろいろ見てみてこれが一番わかりやすいと思いましたので、日本気象協会の記事(下記URL)を引用させていただきます。
https://tenki.jp/forecaster/t_fujikawa/2024/08/08/29985.html#sub-title-a

一般に、モンスーンジャイアとは、南西からの季節風と太平洋高気圧の縁辺を吹く東風が衝突することによって発生する、反時計回りの渦を意味します。
さらに、このモンスーンジャイアの発生には、エルニーニョ現象(ペルー沖の海水温が高くなる現象)が関係しているとの専門家の指摘(下図:同様にTBS NEWS DIGから引用)もあり、今後の研究による解明が待たれるところではあります。いずれにしても今回の豪雨については少なからず温暖化が深く関わっているという認識は持つべきかと考えます。

また、もう一つの要因である寒冷渦についての説明は、これも気象協会の記事(下記URL)から引用させていただきます。
https://tenki.jp/suppl/m_seta/2025/07/19/32666.html

この寒冷渦は他低気圧や発生の原因や構造が異なりますが、①地上天気図では目立ちにくい ②激しい気象現象を引き起こす ③影響が長引きやすい と言った厄介な特徴をもっています。詳しくは元の気象協会の記事をご参照ください。
本記事は8月17日に掲載されましたが、その後記述の過ちがあるとご指摘をいただき、9月13にその部分を訂正し再掲させたいただきました。訂正部分はモンスーンジャイアの説明部分であり、このモンスーンジャイア部分の説明を全面的に変更し、さらに寒冷渦の説明を加えました。ご指摘をいただきました松下様に感謝申し上げるとともに、誤った内容を掲載したことについてお詫びいたします。