かんとこうブログ
2026.09.11
これだけ雨が降っても・・まだ取水規制中
各地で線状降水帯の発生があり、大雨による浸水被害が報告されています。ふと、水不足は解消されたのかと気になって調べたところ、意外にも取水規制継続中のところが多いとういう状況でした。
データは前回8月25日同様国土交通省 水資源:全国ダム貯水情報サイト(下記接続続先)から引用させていただきました。
それでは北から順にご紹介していきます。北海道のダムについては、災害対応中の表示はあっても取水制限中という表示はありません。しかし、貯水率(ダム名の右に表示)が一桁のダムが7つもあり、8月25日の時点よりも貯水量が減少しているようです。

次は東北地方です。東北地方は全体に貯水量が増しているように感じますが、まだ貯水率が20%以下のダムが二つあります。また「閉局」と書かれてデータが表示されないダムも二つありました。この二つは前回貯水率が低かったので心配されます。

次は関東地方です。ここで各水系ごとにそこに所在するすべてのダムの合計水量の推移が示されていました。赤い線が令和8年の推移です。いずれも直近1カ月でみるとほぼ横ばいで決して増加はしていません。ただいずれの水系も、最近の10年の中では多い部類に属しており渇水の心配はしなくてよいようです。

続いて中部地方です。中部地方では8月25日の時点で3ゕ所のダムで渇水対策が取られていましたが、それは現在も変わりありません。8月25日と比べると宇連ダム、大島ダムはさらに水位が低下し牧尾ダムも横ばいです。貯水量があがったのは宮川ダムだけでした。

続いて近畿です。近畿は前回も特に水位が低下しているダムはなかったのですが、今回も同様です。近畿のダムの過半数を占める淀川水系のダム、および琵琶湖の水位については、ほぼ平年並またはそれ以上となっています。九頭竜ダムだけがやや低めの貯水率30.5%でした。

中国地方です。中国地方では日本海側で渇水対策対応中というダムが8月25日の時点で3か所ありましたが、現在では、そのなかから菅沢ダムが対策解除になり、渇水対策対応中は2か所になりました。

次は四国です。四国のダムは大変わかりやすく表示されています。ここでは8月25日の時点で取水制限中が3か所ありましたが、大渡ダムの規制が解除となり、それにかわり銅山川の3ダムで新たに自主規制がおこなわれています。依然規制中の早明浦ダム、永瀬ダムと合わせ5ダムが規制中ということになります。

今回、北陸と九州は、当該サイトにすぐに掲載できるようなデータがなかったので割愛させていただきました。全体をまとめると、8月25日以降2週間あまり経過しましたが、ダムの貯水量には大きな変化はなく、取水制限など渇水対策状況にも大きな変化はなさそうだということになります。
大雨が降っても渇水は解消していないというのも、8月12日から9月10日までの30日間の降水量の分布をみると頷けます。下図は左が8月11日から9月10日までの30日間の、右は7月22日から8月20日までの30日間降水量の平年比を示しています。左の最新値の方が青が多く、赤が少なくなってはいるものの、あれだけ大雨が各所で降っている割には濃い赤い色がかなり残っています。雨の降り方が均一ではなく、渇水と洪水の二極化しているようにも思われます。温暖化が進んだ地球では、一様に降水量が増えるのではなく、渇水と洪水の二極化が進み農業にも大きな支障がでると言われています。今年はそうした予兆を感じさせられる夏だったかもしれません。
