かんとこうブログ
2026.09.24
8月の石化製品生産実績・・TXは少な目ですが
9月16日に石油化学工業協会(JPCA)から、主要石化製品の8月度生産実績が発表になりました。2025年1月からの主要17品目の生産数量と2026年8月度の前月比、前年同月比、前年月平均比を下表に示します。
https://www.jpca.or.jp/statistics/monthly/mainpd.html

字が小さくて申し訳ありません。8月度の各品目の前年同月比、前年月平均比を図示します。

前年同月比においては、前年比越えが低密度/高密度ポリエチレン、スチレンモノマー、合成ゴムSBR,合成ゴムBRの5種、前年月平均越えが低密度/高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、MMAモノマー、合成ゴムSBR,合成ゴムBRの7種となりました。
塗料と関係の深いと思われる5品目の生産量推移と8月の前年同月比、前年月平均を示します。図中の赤い三角は2025年8月を示し、グラフエリアの赤い着色域はホルムズ海峡封鎖以降の期間を示しています。

塗料製造業にとっては、やはりトルエン、キシレンが前年同月や月平均を下回っているのが気になります。
全体とすれば、前年同月、前年月平均を下回っている方が多いのですが、これはナフサの輸入量が前年よりは少ないことが主要因であると思われますが、ナフサの輸入量はまだ7月までしか公表されていませんので、とりあえず7月までのナフサの供給量と販売量、国内生産量と輸入量を示します。

7月時点でやはり輸入量は昨年のレベルに到達していません。が、これは言わば既定路線であり、政府が示している今後のナフサの調達予定では、2024年の実績に対し85%としているからです。(下図)

不足分は、川中の製品在庫の活用と川中の製品調達で賄うとされていますが、再三本ブログでご紹介していますように、塗料製造業の/にとって通常の在庫は余剰品ではなく、円滑に出荷するための必需品ですので川中製品在庫の活用と言われても困るところがあります。
昨今では、溶剤入手困難という話は聞きませんが、それは①トルエン、キシレンの生産量に占める塗料用途はせいぜい数%にも満たない量であること②3月4月頃にひっ迫状況を踏まえて塗料製造業へ配慮がなされている③輸入などの新たな調達ルートができていることなどが要因として考えられますが、私の調査力で想像の域をでません。
またぞろバブ・エル・マンデブ海峡の不安から原油が高騰しています。一日も早い恒久的解決を強く望みます。