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かんとこうブログ

2020.04.12

感染者は何人にひとり? 都道府県別感染率

 

連日報道される新型コロナウイルス感染症のニュースでいつも不思議に思っていたことがあります。それは、都道府県別の感染者数は毎日報道されますが、都道府県別の感染率の数値は見たことがない、ということでした。一体今感染者の数は何人にひとりなのか?そして東京は本当に感染率が高いのか?単に人口が多いだけではないのか?ということです。 

 これはやろうと思えば難しくありません。自分で表を作成してみました。毎日刻刻と感染者数は変化しますが、例えば本日の10時30分までにNHKがまとめた情報(https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/)を元に下の表を作成しました。人口は、最新のデータと言われるもの(https://uub.jp/rnk/p_j.html)を使用しました。

 確かに人口10万人あたりの感染率でもトップは東京でした。10万人あたりの感染者は13.6人で、7,330人に一人の割合でした。7,330人に一人というと、そんなに簡単にかからないと思うかもしれませんが、そういうことを言いたくてこのブログを書いているのではありません。できるだけ客観的に現実を直視してもらいたいのです。都会のみが感染率が高いのではないことは2位、3位、5位をみてもらえればわかります。

            感染率の上位20都道府県

 なんと、感染率2位は福井県、3位は石川県という意外な結果でした。5位の高知県とあわせトップ10の中に3県ほど意外な県が入っていました。福井、石川、高知は、人口が少なく、クラスターが発生すると一挙に感染率があがりますので、そうした事情で感染率が高くなったのだと推測されます。感染経路不明のケースが少ないのでしょうが、一概に地方は感染率が低いというのも間違いです。全都道府県の10万人あたりの感染者数のグラフを下に示します。

 ここでは、全国平均の10万人あたりの感染者数を上回る都府県が10しかないということです。それだけ、上位の10都府県の人口が多く、また感染者数も多いということになります。実際、感染者数の7割が上位10都府県に集中しています。

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